愛してる。誰よりも君を【RYOSUKE.Y】

story23 ページ23

涼介「お前…奥でなにしてたの？」





A「んー？ちょっとね？」





涼介「…言えないこと？」






A「…言えなくはないけど言わないw」









すごくいい匂いのした厨房。
Aが何かを作ってたのはわかるんだけど…

それを松本さんに預けるっていうのがよくわかんない









…ひょっとして松本さんのために⁈
ありえないでしょ。









.






A「涼介。」




涼介「あ？」




A「…1人で何言ってるの？」




涼介「なんか言ってた？」






A「ふふっ…♪」








chau☆に向かう途中
Aと2人で歩いた









.






歩きながらふと顔を上げると
そこにはAの通っていた塾が見えて
たくさんの高校生が入っていく









…ほんの数ヶ月間の間に何が起きたんだろ


．







ｵﾚが知ってる時のAは
まだここに通っていたもんな









涼介「あ…そう言えばお前。大学合格したの？」

A「…うふふ。どーだったと思う？」









．




涼介「んー…お前のことだからな。」

A「ん？」

涼介「試験会場間違えて…受けてないとかw」

A「ひどいw」









．





ﾍﾞ-..!!って舌を出して怒るA。









涼介「…合格。したんだろ？」

A「当たり前でしょ」

涼介「じゃないと。先輩と付き合えなかったもんな？」








．




あっ…と思った時は遅くて。

Aの顔を一瞬で曇らせてしまった









別れたんだったな。









ありえないことが起きていた。









知念が教えてくれたことはこれだったんだ。









なんで知念が？って質問より
なんで別れた？の方が大きくて…









それをAに聞けずにいた。









涼介「…なぁ。今日…ご飯の後うち来ない？」

A「…行かないw」









涼介「なんでだよw」

A「…今日は思いっきり泣きたいから」









.







そう言ったAは笑顔で。
優しく笑う









．







涼介「…ｵﾚの前で泣けば？」





A「ﾀﾞﾒ」






涼介「前みたいに。ｵﾚに泣きつけばいいじゃん」





A「…甘えちゃうからﾀﾞﾒ」




どこまでも強がるA…。
それならばと。








涼介「だったら明日から毎日会ってやる」









…お前が泣かなくてもいいように。
ｵﾚはこの日から毎日Aに会うことを決めた。

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