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「はあ、今日がとうとうきてしまった…」
「ドンヒョク、この世の終わりじゃないんだから」
「いや、ジェノくん。実際この世の終わりみたいなものではあるよ」
「そうそう、俺らの人生が終わるかもしれないからね。ジェノにはわからないと思うけど！」
「Aまで何言ってんの」
テストを無事に終えて、返却日を迎えた日の私たちは鬱々としていた。
ジェノくんとロンジュンは頭が良いから、この高校にも余裕の合格だったみたいだし、今回のテストもなんてことないんだろうけど、なんとか合格したような私とドンヒョクはそういうわけにもいかない。
「なんでお前らはそんなに頭がいいんだよ…」
「ね、私たちだって頑張ってるのにね」
「ホント世の中不平等だよな〜」
不貞腐れている私たちを見て『お前らって意外と相性いいのな』って言うロンジュンと、なんて返したら良いのかわからず困った顔で笑うジェノくん。
ジェノくん、困らせてごめんね…。
そう心の中で謝った私はドンヒョクの方を見て言った。
「ていうか、テスト終わったら私たちに言いたいことあるんじゃなかったっけ？」
「あ、そうだよドンヒョク。勉強してる時になんか言ってたじゃん」
「何それ、そんなのあったの？」
『ドンヒョクではない友達』と勉強をしていたジェノくんは、放課後のテスト勉強のときにドンヒョクが言った「テスト終わったらお前らに言いたいことあんだわ」という発言を知らないらしく、首を傾げた。
「あー、ジェノにはジェミンと勉強してたから言ってなかったっけ」
「ジェミン？」
「うん、ドンヒョクじゃない友達の名前ね」
その人、ジェミンって名前なんだ。
そういえば、何度か３人の会話の中で聞いたことあるかも。
初めて聞くはずのその名前に聞き覚えがあった私は、過去の３人の会話で何度か聞いた名前だと言うことを思い出し、小さく頷いた。
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作者名：きなこもち | 作成日時：2023年2月9日 19時
