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その後、すっかり打ち解けた私たちは入学式を無事に終えて忙しい毎日を送っていた。
学校にも慣れてきた6月のある朝、いつも通り教室に入るとなぜかロンジュンが私の席に座っていて、ドンヒョクくんと楽しそうに話していた。
「でさ、そんときにジェミンがさ_____」
「あ、おはようA」
ドンヒョクくんの話をほとんど無視して私に挨拶したロンジュンにおはよう、と返した後気になっていたことを訊いた。
「2人って、知り合いなの？」
ドンヒョクくんは『知り合いも何も、友達だけど』と答えて、話を無視されたのが気に入らなかったのかむすっとした顔をしてロンジュンを見た。
「逆に俺はロンジュンとAが知り合いなことに驚いたわ」
そうドンヒョクくんに言われた私は、そういえば言ってなかったっけ、と頭を傾げた。
「俺とAは小学校からの幼馴染だよ」
とロンジュンが私の代わりに答えると、ドンヒョクくんは目を丸くした。
「は？小学校から？」
「うん、小学校から」
「俺よりもロンジュンと付き合い長いのかよ…」
「何落ち込んでんの」
きもいんだけど、と嫌そうな顔をして言うロンジュンはドンヒョクくんの扱いをすっかり覚えたようで、そんなに仲がいいなんてなんか羨ましいなと思った。
「そういえば、ジェノくんは？」
私がドンヒョクくんに訊くと、ドンヒョクくんは『あー』と思い出したように言った。
「ジェノは今日俺じゃない友達と登校するってさ」
「ドンヒョクくんじゃない友達？」
「うん。そいつは教室が遠いから、あんまり俺らの教室に顔見せることないけど」
ジェノくん友達多いんだ、と呟けばロンジュンが俺も知ってるヤツ、と反応した。
「え、ロンジュンってジェノくんとも繋がってるの？」
「うん。俺とドンヒョクとジェノとそのドンヒョクじゃない友達の4人で仲良いの」
「何それ、いつから？知らなかった…」
何故か落ち込む私に『言ってなかったからね、中学からだよ』とロンジュンが笑えば、ドンヒョクくんは小学校からの幼馴染でも知らないことってあるんだな、と満足そうにふっと鼻を鳴らした。
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作者名：きなこもち | 作成日時：2023年2月9日 19時
