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クリスマスツリー点灯式の後、ご飯を食べた。
相変わらずのファミレスでね。
レストランとかじゃなくてごめんねって隆二さん謝ってたけど、謝る必要なんて全然ない。
隆二さんとご飯食べられるなら、どこでもいい。
それに、わたしにお金を使うくらいだったら、歌手になる夢のために使ってほしい。
隆二さんの歌声はきっと誰かを救うことができる。
隆二さんの夢がわたしの夢にもなったんだ。
隆二「クリスマス、会える?」
隆二さんに家に送ってもらってる道中、クリスマス会えるか聞かれた。
イブはリカと約束してるけど、クリスマス当日は空いてる。
「会えます。会ってくれるんですか?」
隆二「うん、会いたい」
「わたしも」
そう答えたら、隆二さんがわたしの右手を握った。
隆二さんの暖かい手がわたしの冷えきった手をあたためる。
隆二「その時さ、大食い対決しない?」
「隆二さんとわたしで?」
隆二「うん。俺も結構食べるから」
「いいですよ、負けません」
隆二「俺だって負けないし」
そんな会話をしていると、わたしの家についてしまった。
隆二さんとお別れだ。
もう少し家が遠かったら良かったのに。
隆二「あとで電話する」
「待ってます」
名残惜しそうに離された手。
隆二「またね」
「今日は素敵な時間をありがとうございました。」
隆二「こちらこそ」
「……では」
「じゃ」
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作者名:こぁお x他1人 | 作者ホームページ:http://koao
作成日時:2017年11月17日 23時