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凌が発作を起こした。
健が帰ってすぐ。
あたしの部屋に来る途中で。
ストレッチャーの行く先を追いかけて、
途中で立ち止まる。
苦しい。
涙で歪む視界のむこうに、
走り去って行くストレッチャーを眺める
健の姿。
少し俯いてそのままぼーっとした後、
健はまたふらふらと歩いて行った。
健は昔の凌の顔しか知らないから。
ストレッチャーに乗せられた人が凌ぅて
わからなかっただろう。
「Aちゃんっ！」
後ろから看護師さんがきて、
崩れ落ちたあたしの体を支えて
車椅子に乗せる。
「凌くんなら、大丈夫よ。」
どこにそんな保証があるの？
明日も生きてられる、なんて
確証はあたしたちにはない。
「なんで、、」
「どした？」
いつもお世話になってる看護師さんも、
あたしのいつもと違う雰囲気に、
車椅子を押している手を止めた。
「なんでよっ、、！」
涙が溢れてきて、
それと同時に呼吸も乱れる。
「なんで？そんな無責任なこと言えるの？」
「Aちゃん、、あのね、」
その言葉でさえも遮る。
「明日も生きてる、って約束できる？
凌がっ！私が！明日もちゃんと
自分で立ってられるって、約束できる？」
その言葉を聞いて、
ごめんね、ごめん、と看護師さんは
私の方に顔を埋めた。
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bluesea(プロフ) - 更新楽しみにしてます。これからも無理せず頑張って下さい！ (2018年7月8日 6時) (
レス) id: 6a3b725307 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 主人公に感情移入しながら一気に読ませていただきました。続きを楽しみにしています。 (2017年12月29日 12時) (レス) id: 0eeefa49b1 (このIDを非表示/違反報告)
榛野 - なつさん» キュンキュンですか？笑 あまり考えたことがなかったのですが、喜んでいただけたのなら良かったです！ (2017年11月2日 13時) (レス) id: b564a658f3 (このIDを非表示/違反報告)
なつ - キュンキュンします！！ (2017年10月29日 9時) (レス) id: 49904ad85c (このIDを非表示/違反報告)
なつ - 最高です！続きが気になります！ (2017年10月24日 23時) (レス) id: 49904ad85c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榛野 | 作成日時：2017年7月31日 19時
