貴方を選びます (ページ6)

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あの飲み会以来京本さんとは仕事の業務連絡や挨拶程度しか交わさない元の関係に戻ってしまった

あの日この人のことをもっと知りたいと興味を持った

当たり前のことかもしれないけれど私にとってそれは初めての感情で自分でもびっくりした

清華｢ねぇ、今日飲み行かない？｣

『いいね、行こ！』

清華｢そう来なくっちゃ｣

今日はこれを楽しみに頑張ろう

清華｢行こっ！｣

『なんかテンション高いね、なんかあった？』

清華｢まぁまぁ居酒屋着いてから！｣

『で！なんでそんなにテンション高いの？』

居酒屋でビールを頼んで第一声

清華｢この前森本さんと帰ったじゃん？｣

『うん』

清華｢そしたらめっちゃ話盛り上がって連絡先交換しちゃった！｣

『えっ！進展はやっ』

清華｢でしょ！でもなんか行ける気がするんだよね｣

『気がするだけ？笑』

清華｢Aはさ、京本さんと何も無いの？｣

『ないよ、もちろん』

清華｢でも京本さんはAに気ありそうだけどね｣

『いやないでしょ』

清華｢いや、マジで。なんかAの事見てる気がする｣

『気がするだけでしょ！』

清華｢Aは何も思わないの？京本さんかっこいいーとか｣

『んーもっとお話してみたいとは思うけど』

清華｢えーー！いいじゃん！Aがそう思うって結構じゃん！｣

『まじでテンション高いじゃん！飲み過ぎないでよー』

清華｢サシ飲み誘っちゃいなよ！｣

『急にサシはキツいでしょ』

清華｢きっと大丈夫｣

清華｢行けるって｣

『じゃあまずは4人で行かない？』

清華｢あ、いいね｣

清華｢森本さんに連絡してみる｣

『ありがとう』

清華｢いやー！恋っていいね、偉大だわ｣

『なんだそりゃ』

清華｢そうだ、この前Aのお兄ちゃん見かけたよ｣

『え、まじ？それはやばいね』

清華｢やばい？｣

『うん、家が乗っ取られる』

清華｢あーそういう事ね笑、でも仲良くていいじゃん｣

『まぁ、そうだけど』

私の兄、田中樹1個上でアメリカで何やら難しい仕事をしているらしいが詳しくは教えてくれない

樹はたまに日本に帰って来るがその度に私の家に居候する
それがとてつもなくめんどくさい

樹は料理も洗濯もしないから2人分に増えるだけだ

その分車を出してくれたりお土産をくれたりするから許すけど

清華が見たってことはそろそろうちに上がり込んでくる頃だ