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京本side
女｢森本さーん、京本さーん！こっち来てくださいよ〜｣
女｢え〜こっち、こっち！｣
｢あぁ、じゃあここで、｣
森｢お、俺も｣
疲れる、飲み会はこれだから好きじゃない
森｢きょも、ここで良かったの？｣
｢仕方ないだろ｣
森｢ほらあそこの端っこ、居るじゃん｣
｢席替えで行く｣
森｢いいねぇ！｣
俺の視線の先は同じ部署のひとつ後輩の田中さん
どんな仕事でも優劣つけず真面目にやっている所を見ていれば惹かれるのも時間の問題だった
今まで仕事の話や挨拶程度しかした事がなく飲み会でも自由に動ける時間はなくて声を掛けられていない
仕事を回すついでに飲み会に行くか聞いてみると、まさかの行く、今日こそ絶対に話しかけると同期の慎太郎に誓ったはいいものの
女｢京本さんって趣味とかあるんですか？｣
｢趣味はギターとか？｣
女｢ギター弾けるんですか！聴きたいです！｣
慎太郎に助けを求める視線を送ると
女｢森本さん筋トレとかしてるんですか？｣
森｢一応ね、｣
女｢かっこいい〜｣
だめだ
抜け出せない
田中さんは幸いにも女性の上司と話していてひとまず安心だ
｢じゃあちょっと席替えでもするか！｣
｢好きなところ行け！｣
上司の一言で一斉に皆が立ち上がる
森｢おい、いけよ｣
｢行くって、うるさいなぁ｣
森｢俺も着いてこ｣
｢あの、ここいいかな｣
『えっ、あ、もちろんです』
｢お邪魔します｣
森｢お邪魔しまーす！｣
｢知ってると思うけど、京本大我って言います。よろしく｣
森｢森本慎太郎でっす！よろしく｣
清華｢山本清華です！よろしくお願いします！｣
『田中Aです、よろしくお願いします』
｢さっき会社で話した時今日来るって言ってて見つけたから来ちゃった｣
森｢ちょっと疲れちゃったし、端っこでゆっくり飲もうよ！｣
清華｢もちろんです！まさかお2人とお話できるなんて思って無かったです、ね？A｣
『うん、思って無かった』
森｢なんでよ〜もっとぐいぐい来てよ｣
｢慎太郎圧やばいよ笑｣
森｢でもそれって俺らと話したかったってことでしょ！｣
清華｢ちょっと？ちょっとだけ思ってました｣
ちらっと田中さんを見る山本さん
『はい、お仕事しててずっとお話してみたかったです。』
まじか、田中さん結構ストレートに言うタイプなんだ
俺顔赤くないかななんて心配になる
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作者名：鮭 | 作成日時：2021年6月26日 1時
