貴方を選びます (ページ1)

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人生には多くの選択肢がある

例えば

～

｢俺と付き合ってください｣

高校時代、優しくて地味な方ではあったものの顔は整っていた佐藤くん

『ごめんなさい、今は部活に集中したくて』

私は恋愛より部活を取った

～

｢あ、もう終電ないね。俺ん家泊まってく？｣

大学時代、女遊びが激しくてイケメンで大学内では有名人だった中島くん

『大丈夫です。今日は見たいドラマがあるので、タクシーで帰ります』

もしかしたらなにか発展するかもしれない誘いよりいつでも見れるドラマを取った

～

そして現在25歳になっても彼氏は居なくて
あそこで佐藤くんと付き合っていたら、中島くんの誘いに乗っていたら

今頃幸せになれてたかもしれない、なんて考える

そんな私にも気になる人が居て同じ部署で1つ上の京本大我さん

話したことは無いけれど仕事を回す時に貼ってくれる綺麗な字で書かれた付箋とか、会議で真剣に上司の話を聞いている姿を見てあ、素敵だなと思う

京本さんは仕事が出来て次の昇進でいい所まで行けそうだなんて噂も聞く

私も見習いたいな、憧れるな、とかつい考えてしまう

これが恋なのかと聞かれればそれはよく分からない

私は独占欲とかそういった物は感じたことがない

よく言えば優しいとか心が広いとか言えるけれど悪く言ってしまえばあまり人に興味が無い

京本さんに関してもかっこいいなとか素敵だなとかは思うけれど私だけの京本さんがいいとか他の女の子と喋らないで欲しいとかは思わない

ただ少し気になる、話してみたい

いつもそんな風に思う

人間はいくつもの選択肢があり、時に悩み時に直感で選んだ結果、今の私たちの人生に繋がっている

あの時こうしていればなんて思ってももう遅い、過去には戻れないのだから

だからせめてこれからの人生がより良くなるように選択肢を間違えないように

自分の感情を大切に生きよう

それが私の人生だ