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妹。103 ページ10

翌日、朝から別件─表情から見て恐らく進んでやりたくない…例えば組織の仕事だろう─に向かった降谷を置いて妹含める四人で京都を散策する事となった。

昨日から妹が「京都最高…」と言っているが俺からすれば最高なのはお前が居る場所全てだぞとその都度思う。

妹が映画村で新撰組の衣装を来た時は思わず無音カメラで軽く五百枚程撮影したが、いつから新撰組は天女の羽衣になったんだろうか。尊さの極みでは?はぁ?好き。

まぁ何はともあれ、今日は六角通の辺りを散策しようという事で妹たちと歩いていると、萩原がふと「ここ行ってみない?」と六角堂を指した。異論は無かった為その立派な山門を一度眺めて境内に入る。

すると、何やら図体のやたらデカい、見覚えのあるような餓鬼がベンチで項垂れていた。

警察官である俺たちが見逃せる筈もなく、まず萩原が餓鬼に声を掛けた。

「……あー!!」

少し話していると、餓鬼と萩原が同時に声を上げ、萩原が「まつだ、松田!この子!!」と身振り手振りで俺に伝えようとする。よく分からない為言葉が出るのを待っていたら、餓鬼が顔を輝かせて言った。

「松田の兄ちゃんもいるのか!!?」

「……あ?」

「陣平ガラ悪っ」

景光の隣に居た妹に呟かれたのは少しばかりショックだったが、京都にこんな図体のデカい餓鬼の知り合いは居なかった筈。不審に思いながら餓鬼の顔を見ていたら、ふと米花町でよく事件に遭遇する餓鬼共を思い出した。

……そう言えば一人小1にしちゃデケェ餓鬼が居たなと思い出し、漸く合点がいく。

「ああ…あの現場を引っ掻き回しながらしっかり事件を解決していく餓鬼の友人か。何だ?迷子か?仲間に連絡は?」

「したんだけどよ、ここの名前がよめねぇから困ってたんだ!」

「そうなんだ!此処は“ろっかくどう”だよ!」

「へぇ!これそうやって読むのか!ところで兄ちゃんたちはなんで京都にいるんだ?コナンたちみてぇに依頼か?」

餓鬼を俺たちに任せて景光と妹が境内を二人で見て回っているのが見える。

おい景光変われやそこは俺のポジションだろ変われ。

そんな事を思いながらも餓鬼を萩原一人に任せるとどうなるか分からない為雑談をしながら餓鬼の仲間が来るのを待つ。

少しして、よく事件現場に居る餓鬼がまた二人来た。どうやら合流出来たようだ。

顔を輝かせ走っていく餓鬼の姿に少しばかりほっとした。



「…ね、陣平」

「ん?」

「良いパパになれそうだね」



脳が溶けるかと思った。

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明菜 - あんこさん» ありがとうございます! (2018年12月22日 10時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 明菜さん» 回答遅くなり申し訳ございません!梓ちゃんと夢主ちゃんは親友と言うよりは互いの良き相談相手という感じです! (2018年12月21日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
明菜 - 質問ですが突然でごめんなさい。お話しの中では梓ちゃんと夢主ちゃんは親友ですか? (2018年12月15日 23時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あんこさん» やったあ!!!待ってるね!!!!! (2018年11月30日 22時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - かりんとうさん» りょかりょか!これ完結させたら多分きっと書くから待っててな!! (2018年11月30日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年9月22日 17時

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