妹。９９ ページ6
ある日、突然兄たちが押し掛けて来た。
テレビで京都特集をやっていたから存在を気にせず見ていたら「まるたけえびすにおしおいけ」と歌が流れてきて、聞き覚えのある文言に目をぱちくりとさせながらテレビを見る。どうやら京都の手鞠歌の様だ。
「おお、懐かしいな。昔こっちに遊びに来てたおばさんに教えて貰ったやつだこれ」
「あーそれだ！京都に住んでもないのに外で玉ついて歌ったよね！うわぁ、マジで懐かしい」
「え、松田京都に親戚居んの？スゲ」
研二君が私のご飯目当てに泊まりに来て我が物顔でウチの風呂から戻って来て髪を拭きながら言う。
この色気で何人の女を落としてきたのかと思うけど研二君に彼女が出来たという噂を全く聞かない為この色気を知っているのは極小数なんだろうなとも思う。
「結構色んな所に居るんだよ。いとこなら北海道とか高知とかにも居るしな」
「そうそう。方言可愛いんだよあの子たち。良いなぁ方言！私も方言喋ってみたーい」
いとこにはやや不服そうに「標準語は何言ってるか聞き返されなくて良いなぁ」と言っていた。
SNSで方言が出るとよく「え、それ何」と言われるらしい。でも私だって憧れる。方言喋りたい。
「なんか俺も方言萌えしたくなってきたー！京都行きたーい！舞妓さんに会いたーい！」
「鬱陶しい！くっ付くな萩原！！」
「私も京都行きたーい！教えて貰った歌の名所巡りたーい！」
「よし、有給取って行こうぜ」
兄が即決する。
いや嘘でしょマジで？え、マジで？研二君と共にぽかんとしている内に、lineのグループトークにその旨を送信する。
ぴこんという音にハッとして見てみれば航君から『再来週はナタリーと出掛ける予定があるからパス。土産頼んだ』とメッセージが入っていた。
程なくして景光君が零君の端末から『仕事で京都に何日か泊まり込みで行く予定あるから俺もゼロも行けるぜ』と返信を寄越した。
それに付け加えるように少しして『時折仕事で抜けるとは思うがそれでも良ければ途中で合流させてくれ』と零君であろう返信が届いた。
「公安も京都で仕事なんだ。情報集めかな？」
「そうだとしても刑事部と公安部で情報のやり取りはしねぇだろうよ。…にしても、今の景光の立場が未だに分からん」
「あー確かに。登庁はあんましてないみたいだしな〜、何だろうな」
極秘情報を漏らす訳にはいかない為、私は黙る。
兎に角京都行きは決定した為、日程確認の後、有給申請をしたらすんなり許可された。
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明菜 - あんこさん» ありがとうございます！ (2018年12月22日 10時) (
レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 明菜さん» 回答遅くなり申し訳ございません！梓ちゃんと夢主ちゃんは親友と言うよりは互いの良き相談相手という感じです！ (2018年12月21日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
明菜 - 質問ですが突然でごめんなさい。お話しの中では梓ちゃんと夢主ちゃんは親友ですか？ (2018年12月15日 23時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あんこさん» やったあ！！！待ってるね！！！！！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - かりんとうさん» りょかりょか！これ完結させたら多分きっと書くから待っててな！！ (2018年11月30日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
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