妹。131 ページ39
何が「え、あ、はい分かりました」だよなんで了承したんだよ私の馬鹿!!!
あれから二時間程して解散するまでずっと甘い言葉を吐かれ続けた。
あの日だけで“勘弁して下さい”と何度言ったことか分からないが、目が合えば「可愛いですね」「好きですよ」なんて。
ほんとにもう糖分過多で胸焼け(物理)酷かった。
「私の知ってる告白じゃない……」
「意味を理解しないまま了承するからよ?!自業自得じゃない何してるの!」
「ごもっとも…マジでどうすれば良いの私…寝ても覚めても告白って何だっけと哲学的な事を考える毎日に私は疲れた…」
「まぁ沖矢は割と無意識下でアメリカンな所あるもんなぁ」
数日仕事して、漸く訪れた休日に迷わず哀ちゃんの家で相談に乗って貰った。
なんやかんやで見付かってそのままついて来た景光君も何やら不服そうな顔だ。
ところで景光君と哀ちゃんが以前より仲良くなってて私驚いてるんだけどこの二人の初対面の時の確執みたいなのすぐ取れたの?凄くない?秀一さんなんか会えば怯えられるのに。
「景光さん、相談があるんだけど良いかしら。柚さんは少し暇にさせて申し訳ないけどテレビでも見ててくれる?」
「大丈夫だよー、行ってらっしゃい」
リモコンを持ったのと逆の手で地下室に向かう二人を見送ってテレビに向き直ってチャンネルを変える。
昼ドラは流石に今見るとやばい気がした為自粛。バラエティ番組にした。
ぼんやり見ていると、阿笠さんが来たから雑談していた。
少しして戻って来た景光君と哀ちゃんはどこか決意を固めた漢の顔をしていたものだから不思議に思う。
阿笠さんと二人で顔を見合わせて首を傾げれば、景光君の端末がけたたましく音を立て始めた。容赦無く電源を切る景光君に驚く。
「えっ、なに、なに?!仕事の電話とかじゃないの?!大丈夫?!」
「ああ!お前は何も心配しなくて良いからな!」
「その笑顔がもう心配なんですけど?!?!」
グッと親指を立てる景光君に言い返していたら哀ちゃんが「そんな事よりもうこの話は終わりにしましょ。オススメの曲があるのよ。一緒に聴いて?」と言う。
え、あざと可愛い。
「喜んで……」
「俺も俺も!し…じゃない、哀ちゃん良いだろー?」
「…仕方ないわね」
イヤホンしようとしていたのを外して音楽を流す哀ちゃん。
哀ちゃんってほんと身内に甘いよね。可愛い。
「二人の関係性ほんと謎」
「…互いの情報提供者って所かしら?」
「え、かっこいい」
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明菜 - あんこさん» ありがとうございます! (2018年12月22日 10時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 明菜さん» 回答遅くなり申し訳ございません!梓ちゃんと夢主ちゃんは親友と言うよりは互いの良き相談相手という感じです! (2018年12月21日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
明菜 - 質問ですが突然でごめんなさい。お話しの中では梓ちゃんと夢主ちゃんは親友ですか? (2018年12月15日 23時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あんこさん» やったあ!!!待ってるね!!!!! (2018年11月30日 22時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - かりんとうさん» りょかりょか!これ完結させたら多分きっと書くから待っててな!! (2018年11月30日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
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