妹。１０８ ページ15
景光がホテルに戻り少し事件について話した後、結局降谷は一日居なかったなと思いながら解散となった。
萩原と部屋に戻って俺たちは呼ばれなかったな、と話していると妹が俺たちの部屋の前に居た。
「柚、どうした？」
「あ、陣平。別に用は無いんだけどこんな早い時間だと寝付けなくってさ。明日帰るし暇なら眠くなるまで先にどれ現像するか話し合えるかなーって」
「ああ、そういう事なら良いぞ、入れ。ついでに灰原と何してたか聞かせてくれや」
「いっぱい写真撮ったから見せたげる！！あ、今日航君とナタリーさんに渡すお土産買ってきたんだけど箸とか財布とかでも大丈夫だったかな？」
そういや忘れてたなと萩原と顔を見合わせた後に頷く。俺たちは明日にでも菓子買って行くかと考えた。
そうして妹のカメラに収められた写真を見ていると、思っていたより俺たちの写真も多かった。
灰原との写真は誰かに撮って貰ったのだろうか。並んで写る姿は姉妹の様で可愛らしかった。
「あ、あと哀ちゃんから伝言あるんだった！」
えーと、と言いながら端末のメモ機能を開く妹。
忘れないようにメモしてたのか。は？何それ可愛い。
「私は端末貸して打ち込んで貰っただけで読まない様に言われてるから読んだら消してね」
……違うのか。
脳内を言い当てられた様な気がして多少気まずく思いながらもメモを開いた。
『今日は柚さんと楽しませて貰ったわ。貴方の最愛の妹さんを一人占めしてしまって悪いと思わなくも無いから下に書いたメールアドレスに連絡を頂戴。良い写真が撮れたのを送るわ。』
急いで自身の端末にメールアドレスを打ち込む。
確かに写真は送られて来たが、それは橋の上でポーズを決める知らないオッサンだった。
端末がギシリと音を立てる。
添付画像と共に俺の端末に届いたメッセージを覗き込んだ萩原が「うわっ」と小さく声を洩らした。
『良い写真でしょう？私が撮ったの。それと、子ども相手に大人気無いわよ、シスコンさん。じゃ、お休みなさい』
「あの子松田に恨みでもあんの…？」
「あんのクソガキ…ッ！！」
「だから小一の女の子相手にムキになるなって！」
俺の手から端末を取り妹に言われた通りにメモを消す萩原。
妹は絵の選定をしていて全く気付いてない。
良かった。
「彼女柚ちゃんに懐いてるし実の兄が疎ましいのかもね」
「柚の幼い頃の写真送って自慢する」
「…そういう所だぞ松田」
こうして、京都での最後の夜は更けた。
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明菜 - あんこさん» ありがとうございます！ (2018年12月22日 10時) (
レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 明菜さん» 回答遅くなり申し訳ございません！梓ちゃんと夢主ちゃんは親友と言うよりは互いの良き相談相手という感じです！ (2018年12月21日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
明菜 - 質問ですが突然でごめんなさい。お話しの中では梓ちゃんと夢主ちゃんは親友ですか？ (2018年12月15日 23時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あんこさん» やったあ！！！待ってるね！！！！！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - かりんとうさん» りょかりょか！これ完結させたら多分きっと書くから待っててな！！ (2018年11月30日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
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