妹。１０４ ページ11
「柚さん！」
突然女児特有の幼い声が妹の名を呼んだ。聞いた事のあるこの声のした方に目を向ければ、矢張りあの悧口な少女が居た。確か灰原哀という名だった筈。
コナンと同様、小学一年生とは思えない知識を備えた少女だ。
然し、妹の前だとその悧口さはナリを潜めてしまい、普通の少女の様になる。
あの少女の中で柚は姉の様な存在だと聞くが、それもあってか柚の実の兄である俺に向けられる明確な敵意はきっと気の所為では無いだろう。
「哀ちゃん！！！来てたの？！」
「それは私の台詞よ？察するに、京都で捜査を命じられたけど週末貴女に会えないのは嫌だからと貴女のお兄さんが連れて来たのね？でも今回ばかりは感謝しなくっちゃ。……貴女に会えて嬉しいわ」
「やだもう超可愛い！！私も嬉しいよ哀ちゃーん！！！京都旅行来て良かったー！！！」
聞いていた萩原がビシリと固まりながら苦笑するのを見たコナンが服部平次という少年と話しながらも「ははー…」と笑うのが見えたがそれは無視した。
灰原哀は妹に抱き締められるのに「苦しいわ柚さん！」と言いながらもちらりと俺を見てフッと笑みを浮かべる。
見せ付けてんのかよ…はは…この小一タチ悪ィなおい…！
「松田、顔、顔」
「あﾞ？」
「うっわ凄ぇ顔。あ、それより服部君とコナン君からかなり有益な情報貰ったから今の内に松田と景光には教えておくな〜」
柚が灰原哀と話している間に、二人の探偵と事件について推理した内容を聞いた萩原の話と、景光が調べていたこの事件にある暗号絵のコピーの話と、俺たちが今朝おじゃる警部から聞いて今は動くべきでないと判断した殺人事件の話を組み合わせ、一つずつ繋ぎ合わせる。
あの餓鬼二人は賢い。行動力がある。この立場上何かあった時に俺たちが向かえない場合、サポートしてやれる事もきっとあるだろう。
すぐに現場を荒らす困った餓鬼共だが、その頭脳はそこらのへっぽこ刑事よりは信頼して良いと思っているのだ。
「容疑者は四人だよな？」
「おう。ただ色々不明確なんだよな」
ある程度声を潜めて話していた所、景光が急に他愛ない会話を始めた所で、妹が俺に声を掛けて来る。
ああなるほど、と思いながら「何だ？」と言えば「哀ちゃんと別行動して良い？」と問われ、心底驚いた。
灰原哀が「仕事しなさいよ」と言わんばかりに俺たちを見て肩を竦めた。
「あんのガキ……ッ！！」
「頼むから小一の女の子相手にムキにならないでくれ松田…」
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明菜 - あんこさん» ありがとうございます！ (2018年12月22日 10時) (
レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 明菜さん» 回答遅くなり申し訳ございません！梓ちゃんと夢主ちゃんは親友と言うよりは互いの良き相談相手という感じです！ (2018年12月21日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
明菜 - 質問ですが突然でごめんなさい。お話しの中では梓ちゃんと夢主ちゃんは親友ですか？ (2018年12月15日 23時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あんこさん» やったあ！！！待ってるね！！！！！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - かりんとうさん» りょかりょか！これ完結させたら多分きっと書くから待っててな！！ (2018年11月30日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
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