妹。９５ ページ1
記憶が戻って数週間が経てば、すっかりいつもの日常に戻っていた。
妹は変わらず仕事に行き、週末には俺の家に泊まりに来る。
記憶が戻ったその夜、妹は降谷に連絡していた。
嬉しそうに「心配してくれてありがとう」と告げる妹は可愛い。降谷と暫し話して、戻って来たらスッキリした顔をしていた。
そんな事を思い出しながら飯を作る妹を眺める。鼻歌を唄いフライパンを動かす姿はひたすらに可愛い。
今日は萩原たちは来ていない為、久々に二人だけだ。
「そう言えばさ」
「うん？」
飯を食っている時にふと妹が声を上げる。
「最近文学館によく来てくれる東都大学院の人が居るんだけど、いつもハイネックでめっちゃ暑そうなんだよね」
「…………女か？」
「男」
箸が折れる。
驚いた様に肩を揺らす妹に軽く「悪い」と謝り割り箸を取りに立つ。
いや、落ち着け。よく来るってだけで文学部の奴なのかも知れねぇだろ。
「因みにその男の学部とかって分かるのか？」
少し引き攣った笑顔で問い掛ける。
「えーっと…確か工学部だったかな。あ、名前は沖矢昴さんって言って、この間偶々買い物中に会って自己紹介したんだよ。陣平たちとは違ったタイプのイケメンなんだ〜」
割り箸も折れる。いや、いやこれはもうアウトだろ。
妹目当てか？あ？
「まぁそれ以外で特に接点も無いからハイネックが気になるってだけの話なんだけど」
「……そう、か…なら良いんだが」
ほっとしながらまた割り箸を取りに席を立つ。
妹が小さく「ゴリラ…」と呟いたのは聞かなかった事にした。男なんだから箸割る握力位あるだろ。
「あ、そうだ。前に知り合った女の子の話したでしょ？もう本当に可愛くってさ！哀ちゃん本当もう可愛い…妹にしたい…超好き…あれで小一って絶対嘘だ…」
毎週会う度に灰原哀という、コナンとよく一緒に居る少女の話をする妹。
出会ったきっかけはその少女が早朝ランニングの時に怪我をしていて家まで送った事と言っていたが、何故小学一年生の少女がそんな早朝に起きていたのか、何故柚の家に行きたいと言ったのか、阿笠という人の家に住むのに苗字は灰原である事など、気になる事は多くあった。
まぁ妹が気に入っているのだから悪い娘では無いのだろう。人を見る目は育った環境もあり人より卓越しているのだ。
「昨日も哀ちゃんが本屋でファッション誌買ってて、聞けば私と好きなブランド一緒でさ…最近の小学生まじ半端無い…」
半端無いのはそのガキだろ…。
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明菜 - あんこさん» ありがとうございます！ (2018年12月22日 10時) (
レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 明菜さん» 回答遅くなり申し訳ございません！梓ちゃんと夢主ちゃんは親友と言うよりは互いの良き相談相手という感じです！ (2018年12月21日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
明菜 - 質問ですが突然でごめんなさい。お話しの中では梓ちゃんと夢主ちゃんは親友ですか？ (2018年12月15日 23時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あんこさん» やったあ！！！待ってるね！！！！！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - かりんとうさん» りょかりょか！これ完結させたら多分きっと書くから待っててな！！ (2018年11月30日 13時) (レス) id: 6e1ddb073f (このIDを非表示/違反報告)
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