困り事20つ目 ページ21
さて困った。何階に子どもが居るのかも子どもの名前も分からない。虱潰しに探すにしたって爆弾がいつ爆発するかも分からない以上情報共有は必要だ。
直ぐにマンションに入る許可を貰い、機動隊から数人を連れて正面から堂々と入る。
一先ず爆弾の傍に居ると言う同期と連絡を取り解体を優先して貰う事にした。爆弾さえ処理出来れば後は存分に探して保護するだけである。解体後もマンション内の安全確認の為暫くは封鎖状態。時間はある。
『お兄ちゃんに任せなさい！』
そう言う研二くんは頼もしく、任せなさいと言葉通りに僅か5分足らずで解体完了の報せが届いた。一度様子見しようかと他の機動隊から打診もあった様だが、彼がそのまま全て解体したらしい。弟が珍しくお強請りしてくれたんだから、イイトコ見せなきゃね。そう珍しく真面目な顔で言っていたと後に聞いた。
とまぁ、そういう経緯もありながら途中で研二くんも合流し、子どもを探す事となった。
結論から言う。子どもは8階の奥の部屋で見付かった。犬用の首輪で繋がれて。
「あれ？お兄さんたちどうしたの？」
「お兄さんたちはね、君を保護しに来たんだよ」
「ほご？どうして？」
「うーん…子どもをこうして繋ぐのはおかしい事だっていう事は知ってる？」
「しらない」
「知らないかぁ。じゃあこれから知っていこうね」
研二くんが少年に笑顔で声を掛けている間にぼくが首輪を外し、研二くんがそのまま少年を抱き上げる。
少年を保護した事をトランシーバーで下に伝え、そのまま少年の母は事情聴取の為任意同行、まだ何も知らない少年は児童保護施設へ一時預けられる事となった。
「爆弾も解体して、児童も保護して。研二くん今日は大活躍ですね」
「んー？結が居なきゃ気付かれないままあの子は首輪されるのが当然になってたと思うよ。ほら、結も大活躍！」
「ぼくも？」
「そ！松田にも後で結のお手柄だって言ってやらねぇとな！」
帽子を取られ、そのままわしわしと頭を撫でられる。研二くんはにこにこと笑顔を浮かべながらも、どこかほっとした顔をしていた。ような気がする。
「結」
「はい？」
「お前はあの子を見てどう思った？」
何故そんな事を聞くんだろうか。不思議に思いながらも答える。だって常識だ。
「酷いなぁ、と」
「じゃあ自分が親にされたとしたら？」
「親から？なら受け入れると思いますよ。親は神様と同等。神様が行う事は全て正しい事ですから」
「…………は？」
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侑(プロフ) - ついに親友公開と爆処組に真実を、！！高木ほんと優しい…萩と松田も…更新楽しみにしてます！！ (2022年6月6日 5時) (
レス) @page45 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても面白いです。更新頑張ってください❗ (2022年5月6日 18時) (レス) @page33 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにしています！ (2022年5月2日 19時) (レス) @page33 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
れぃと(プロフ) - おっ…!?ついに､ついにか……!? (2021年7月5日 22時) (レス) id: 40283c6b11 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - 夢主くんは幸せにして欲しい… (2021年7月4日 23時) (レス) id: b4c500a793 (このIDを非表示/違反報告)
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