第八話 ページ8
翌日。昨夜登録を忘れていた佐藤さんの連絡先を入れる。松田さんが少し心配だったものの、今日は割と元気で安心した。
そう言えば今日は登校中に伊達さんの奥さんを紹介されたけど、美しすぎて思わず『結婚して下さい』って言っちゃったよね。ナタリーさん美人だよ。彼女の死因を聞いて伊達さんと来世で絶対幸せになれよと思った。
「柚ちゃんって朝からこんな感じなのね」と下駄箱で不意に言われ「何の事です？」と返したら伊達さんが呆れた様な顔で首を振るからカチンとした。なんじゃい。
まぁ、そんな事がありながらも友人と話したりキッドが格好いいという話をしたり推しがかっこいいのにガチャでお迎えできないという話をしたりしながら授業をぼんやり聞いたりしていたらいつの間にか放課後で、今日もポアロに行く事にした。
友人と別れた所から何故か記憶がなくて、気付いたら知らないカフェの前に来ていて驚いた。ここどこ。
とは言え折角来たしと思って入ってみると、明美さんがイケメンさんの後ろでにこにこしていて彼女のせいだと悟る。
ヒロさんが苦笑を浮かべつつ「店員さん来たよ」と言うから一人だと伝え、席に案内してもらう。
うるさい訳でも静かすぎる訳でもない穏やかな大人の雰囲気漂うカフェだと見回していたら、ヒロさんが「ここは彼女が恋人と一緒に来ていた店らしくてね。彼も度々来てるみたいだよ」と言う。
静かではないとは言え、一人で喋っていても変だから返事に困っていると、彼が携帯を使えと言うから言われた通りたぷたぷと文字を打ち込む。
「なら彼が明美さんの？」
「ああ、赤井秀一って言うんだ。俺と同じ潜入捜査官で彼はFBIでね。まぁあれは仮の姿でコナン君が変装させたんだけど。元の姿見る？」
「え、また国家機密レベルのこと教えてる？ねぇバカ？ほんとは死亡フラグあんたらのせいでしょ？」
「そんな事ないない！あ、見てこれ。これがライ…じゃなくて赤井」
ほら、と見せられた写真は恐ろしくスパダリみを感じさせるイケメンだった。なんだ、え、なに、え、なにこれ(困惑)
ニット帽と煙草の似合うイケメンとか最強すぎ…エモ…などと思っていると、ヒロさんが「因みにあの姿の時は沖矢昴って名前使ってるらしい」と言う。
「おきやすばる…」
「はい？」
「えっ？」
背後から声がして振り向くと、驚いている様な表情を浮かべたハイネック糸目イケメンが立っていた。
地獄だ。
「隣、宜しいですか？」
地獄だ(二回目)
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ますしん - なかなか無い素敵な小説ですね！続きが気になります！これからも応援してます！！ (2019年11月7日 0時) (
レス) id: 46f80c1807 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年8月6日 0時) (レス) id: f826ed1a12 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー牛乳 - すごく面白いです！繰り返し読んでますw更新楽しみにしてます！応援してます！ (2019年5月23日 23時) (レス) id: a8a10a0263 (このIDを非表示/違反報告)
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