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第四話 ページ4

「あ、お帰り〜」

「えっまってなんで増えてるのその美女だれイケメンに取り憑いてた人じゃん」

「あら、覚えてたの?宮野明美よ、よろしくね。死因は黒ずくめの組織の幹部による射殺!くど…じゃなくて、江戸川コナン君に見届けられたの」

「ハードな人生すぎて言葉が出ないし諸伏さんの潜伏先とか世間狭すぎわろた取り敢えずネタとしてメモって良いですかね」

許可を貰ってメモを全力で記載する。二次創作でもそうそう見た事がないリアルに創作意欲が擽られた。

一通り書いて満足し顔を上げたら萩原さんと松田さんが私の同人誌やらネタ帳やらをポルターガイストで閲覧していた。

わー、最近の幽霊って意志も力も強いなー、とか思ってる場合じゃねぇ。急いで本とノートを取り返して言う。

「何してんだコラ!!」

「世の中には色んな趣味があると思ってな」

「黙れ松田「さん付けろ」いらねぇよ童顔。まじふざけんな乙女の秘密暴きやがって私が死んだらまずお前ら五回殴ってやるからなちくしょーめ!」

怖い筈の幽霊だが何故かこいつらは怖くない。絶対フランクすぎるせいだ。激昂しながら二人を睨むが当の二人はどこ吹く風だ。

きっと生前もトラブルメーカーだったに違いない。

「まぁまぁ柚ちゃん。コイツらも悪気があった訳じゃないから許してやって。な、俺に免じて頼むよ」

にこりと笑う諸伏さんに毒気を抜かれ、むすっとしたままベッドに座る。

「諸伏さんって弟居ます?」

「え?ううん、俺は長野に兄が居るから寧ろ俺が弟。兄は俺と同じ警察官なんだ!あ、俺の事下の名前で呼んでくれないかな?折角話せるんだし親しくなりたい」

なんだこのイケメン。私に画力があれば夢漫画描いてた。ぽけーっとしていると、景光さんとの間に問題児二人が割り込んできた。うっわ顔が良い(キレてる)

因みにあの二人にも名前で呼べと言われ、良すぎる顔を近付けられ秒で許した。変な渾名考えてやろ。

「ところで皆さんの安室さんとの関係とは?」

「あれ、昨夜みたいにあむあむって「お母さーん!お塩ほし」うわああごめんごめん俺が悪かった!警察学校からの友人なんだ!諸伏は降谷の幼馴染で…ってあれ、俺今降谷って言っちゃった?」

「待って知らない名前出てきた安室さん警察?ほぇ?あむあむはあむあむじゃない…?」

錯乱しながら部屋を出る。

降谷という名前が頭を巡り、ようやく落ち着いた私が最初に発したのは「生きた推しってすごい…」という言葉だった。

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ますしん - なかなか無い素敵な小説ですね!続きが気になります!これからも応援してます!! (2019年11月7日 0時) (レス) id: 46f80c1807 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年8月6日 0時) (レス) id: f826ed1a12 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー牛乳 - すごく面白いです!繰り返し読んでますw更新楽しみにしてます!応援してます! (2019年5月23日 23時) (レス) id: a8a10a0263 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月6日 17時

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