第十六話 ページ16
そんなこんなですばるんと連絡先交換してパフェ代分働いて、パフェが私が居る時限定メニューと昇格したその夜。
両親が買出しに行っている間にお風呂(例に漏れず色々居るが)に入っていると、ここ三日ですっかり慣れたお馴染みの冷気がして横を見ると、ハギさんとばっちり目が合った。
そろーりと顔を引っ込める中で、私はにっこりと笑う。
「後で覚悟してろよ」
気分だけでも風呂に入りたいと明美さんも一緒に居たが、その時の私は心底ヤバい顔をしていたらしい。
風呂から上がって、塩を持って部屋に行けばハギさんは居らず、松田さんが私のベッドの上で私の収集する少年漫画をポルターガイストで読んでいた。慣れすぎじゃない？
「ハギさんは？」
「降谷ンとこ。なに、アイツまた覗きに行った訳？バッカでー」
「…また」
「あ、これ秘密だった。聞かんかった事にしろ」
「いや無理じゃん…航パパは？ハギさんの肩持つ？」
「…昨日も一昨日も覗いてたよ」
お供えという名の水他諸々全部山盛り塩にしてやろうと考えつつ、ふぅん、と空返事をした。
まぁ彼等が悪い訳ではない為、話を変えた。
「そういえばアイリッシュって人は？」
「キュラソー連れて来るって言ってたぞ。ほら、あのガキ共と一緒に居る銀髪の」
「あー！あの美女！！おけおけ把握、じゃあ私更新しなきゃいけない二次創作あるから帰って来たら声掛けて！よろ！」
スマホを手に取り、某夢小説サイトを開く。私は別に人気作者という訳ではないから細々と活動しているが、時折作品に順位がつく事、評価やコメントを頂く事もあり、その都度破顔一笑し翌日には親友に報告してみるのだ。
自分の作ったものが褒められると嬉しいものなのよ！！(ガチトーン)
そして、三十分程経った頃だろうか、一話が完成し、とりあえず更新、とタップし大きく息を吐けば「終わったか？」と松田さんの顔面兵器がぴょっと覗いた。
ウワッ顔が良い！！！！！！！！！
「あれ、もう居たんですか？」
仰け反ったのと同時に気付く増えた二人の姿に目をぱちくりとさせると、松田さんが私の頭を漫画(ポルターガイスト)で小突いた。
「お前集中し過ぎ。漫画ぶつけようかと思ったぞ」
「今ぶつけたよね？…ｱｯいやでもその優しさがあって良かったほんとに」
ヤクザの顔を向けられ、話を急いで変える。
「えっと…アイリッシュとキュラソーですね？すげぇイケおじと美女…あっごめんなさいオジさんとか思ってないですごめんなさい許して」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ますしん - なかなか無い素敵な小説ですね！続きが気になります！これからも応援してます！！ (2019年11月7日 0時) (
レス) id: 46f80c1807 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年8月6日 0時) (レス) id: f826ed1a12 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー牛乳 - すごく面白いです！繰り返し読んでますw更新楽しみにしてます！応援してます！ (2019年5月23日 23時) (レス) id: a8a10a0263 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
