24 ページ25
ちょっとしたモヤモヤを抱えながら、彼女たちの試合が始まるのを待っていた。
ひ「なんかあったの?Aちゃんと」
「へ?」
急に図星をつかれて変な声がでてしまった。
ひ「へー。あったんだね。で?なに?」
「お前めっちゃずかずか聞いてくるじゃん」
ひ「もう気ぃ使うあれでもないだろ?話してみろよ〜」
そう言うひにさっきあった出来事を全部話してみた。
ひ「ほぉーそれはなかなか…笑」
「お前さぁ、人が悩んでるってのになに笑ってんだよ」
ひ「ごめんごめん。みやかわさんもなかなかだな〜って。なぁ、ご」
ご「恋は盲目てよく言うしね。」
「なんだよお前ら。意味わかんねーし。」
ひ「まぁ、大丈夫だよ。心配すんな。」
……本当に意味わかんねぇ。
ひ「ごめんって!そんな怖い顔するなよー!」
ご「そうだよ。大丈夫だから。応援しようぜ。」
「なにが大丈夫なんだよ」
少しだけイライラしていると、だが話しかけてきた。
だ「みや。先輩いるよ。」
そう言われて、だけぢが指す方をみてみると、彼女とにこにこしながら一言二言言葉を交わしていた。
それをみるだけでさらにイライラが募る。
「なんなんだよ…」
[A!!!!!?]
突然彼女の名前を呼ぶ声がして、その声の方をみると彼女がその場にうずくまっているのがみえた。
「A!?大丈夫か?」
気がつくと俺は彼女の傍に駆け寄っていた。
『みやくん…大丈夫だよ!ちょっとひねちゃっただけだから!そんな怖い顔しないでよ〜笑』
「ほんとに?」
『ほんとだから!ほら!』
そう言って彼女は立って足踏みをしてみせた。
確かにちゃんとできてはいる…。
「あんまり無理するなよ?」
『大丈夫だって!それに、私でないと人数足りないもん』
「それはそうだけど…」
『心配しすぎだよー!みやくんは私たちの応援を一生懸命してくれてたらいいの!わかった?』
「……わかった。」
『うん!私頑張るからさ!みてて!』
心配だけど、彼女にみててなんて言われたら黙って見てるしかないし、彼女の頑張る力に少しでもなりたいから…
「おう。しっかりみてる。頑張れ。」
そう言って彼女の手を強く握った。
彼女は少し驚いたみたいだったけど、すぐに、
『ありがとう。頑張るね。』
と言って、微笑んだ。
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杏仁豆腐 | 作成日時:2018年10月23日 16時