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球技大会2日目。
なんと、彼女たちのバレーチームは決勝まで勝ち上がっていた。
「強すぎじゃん。A。」
『それ、褒めてる？馬鹿にしてる？』
「え、褒めてるに決まってんじゃん。」
『そうなの？てゆか、私は別に強くないからね？チームワークいいからまじで。』
「それは、言えてる。」
なんて彼女と話していると、
先輩「よう！宮川！昨日はありがとうな！」
昨日対戦して負けた、そして彼女に告白すると言っていた先輩だった。
「こちらこそありがとうございました。」
先輩「お前らまじ強かったよ！ところでさ、Aちゃんだよね？」
『え！？あ、そうです…。』
先輩「あのさ、話したいことがあるんだ。だから、球技大会終わったら中庭にきてほしいんだけど、いいかな？」
『あ、はい…。』
先輩「待ってるから！じゃ！」
そう言って行ってしまった先輩。
なんだか気まずくて黙っていると、彼女がおもむろに口を開いた。
『ねぇ、私どうしたらいいと思う？』
「え？」
急に質問されたから戸惑っていると、
『みやくんは、行ったほうがいいと思う？』
なんて、俺の気持ちを見透かしてるみたいな聞き方をしてくる。
俺は、、、
「行かないでほしい。」
って言える勇気なんてなくて、
「それは、行った方がいいんじゃない？だって先輩だし。それにあの人めちゃくちゃいい人だよ？しかも、サッカー上手いし。Aも昨日みてたでしょ？」
『＿＿ない。』
「ん？なんて？」
彼女の声が聞き取れなくて、聞き返すと。
『なんでもないよ！そうだよね！』
って、いつもとなんだか違う笑顔で返された。
「A？」
『ん？あ！もうそろそろ練習始まっちゃうから行くね！』
「あ、おう…。」
何も言えずに見送る俺。
やっぱり、かっこ悪いなって。
『みやくんしかみてなかったし…。』
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作者名：杏仁豆腐 | 作成日時：2018年10月23日 16時
