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だ「相変わらず人気だね〜。やっぱり夏休み前にって人多いんだろうな〜」
「喧嘩売ってる？」
だ「え！！！？違うよ〜！！！でも、Aちゃん結構告白されてるらしいよ」
「そうなの！！！？」
だ「うん。」
え、全然知らなかった…。俺結構仲良い方だと思ってたんだけど…。
ほとんど何も知らないんじゃん。
もしかしたら、もう彼氏いたりなんかするのかな。
って思ってたら、
だ「ちょっと！何落ち込んでんのさ！大丈夫だって！安心して！」
「何がだよ」
だ「Aちゃん全部断ってるらしいよ。」
「え？」
だ「だから安心して！ほら、練習しよ！！！Aちゃんくるんだから！」
「お、おう。」
だけぢはそう言うけど、やっぱり俺の気持ちは憂鬱で、結局練習は身が入らないまま終ってしまった。
[おいー、みどうしたんだよー。何か全然ダメじゃん。]
「悪ぃ。」
[もー、しっかりしろよな〜。お前エースなんだからさ〜]
「え、俺いつからエースになったの？」
[今日からだよ。笑お前今日すげぇ調子いいじゃん。生き生きしてたぞ？さっきまではな。なんか嫌な事でもあった？]
「いや、そんなことは…」
友達にそう言われ、初めて気づく。
そういえば、自分でいうのもなんだけど今日絶好調だったわ。
全試合でゴール決めてるし、一個前の試合なんてハットトリック決めちゃったし。
それも全部、彼女が頑張れって言ってくれてたから。
それで今、憂鬱なのも彼女のことを考えちゃってるから。
[おーい。大丈夫かー？]
「あ、ごめん。大丈夫。ちょっと考え事してた。」
[まぁ、大丈夫ならいいんだよ。ほら、クラスのみんなも応援来てくれてるし、いいとこみせような！]
「おう！」
そう言って、チームメイトと円陣を組もうと動きだそうとしたとき。
『みやくーーーーん！！！頑張ってーーーー！！！』
俺の大好きな声が聞こえたから、ちょっとだけかっこつけて、親指だけたててみせた。
すると彼女は、満面の笑みをむけてくれた。
それだけで、俺はまた頑張れるんだ。
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作者名：杏仁豆腐 | 作成日時：2018年10月23日 16時
