スピカ (ページ21)

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なんとか勝ち進んで彼女に応援に来てもらえることになった。

『みやくん！おめでとう！』
「ありがとう！Aもおめでとう！」
『ありがとう！明日も試合できて嬉しい！みやくんも次勝ったらだね！』
「そうだ～。応援よろしくお願いします。」
『一生懸命応援させていただきます。笑』

だ「みやー？そろそろ練習しよー」
「おーう。じゃ、行ってくる！」
『うん！頑張って！！』

彼女と言葉を交わして、練習に向かっていると、

先輩1「あの子可愛いな～」
先輩2「あ、Aちゃんだろ？みんな言ってるよ。」

て言う会話が聞こえた。
話しているのは、サッカー部の3年生で次の対戦相手だ。
ここまでは、よかったんだ。わかるから。
でも、

先輩2「俺さ～、明日終わったら告ろうと思ってんだ～」

先輩1、み「「は？」」

先輩2「え？おぉ！宮川じゃん。次だよな！よろしく！」
「あぁ、よろしくお願いします。」
先輩1「あ！宮川お前さ、Aちゃんと同じクラスだろ～？」
「あ、そうですけど…」
先輩1「ねぇ、Aちゃんって彼氏とかいるの？」
「いや～、いないと思います。」
先輩2「好きな人は？」

そんなの俺が聞きてぇよ！！！

って思ったけど、そんなこと言えるはずもなく、、、

「それはー、わかんないです。」

先輩2「あー、まじか～。でも彼氏いないならチャンスあるよな！よし。俺、明日言うわ！応援しててな！」
先輩1「やるな～お前！頑張れよ～」

[おーい！みーーーー練習するぞーーーー]

「今行くー。それじゃぁ、失礼します。」
先輩2「おう！いい試合にしような！」

意気込んでいる先輩を背に、俺は少しだけ重たい気持ちで練習に向かった。