AAAの女子 私だけになるの？

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『あーまって、まじで手首痛いかも。
やっちゃったかな〜』


ズキズキする…しかも寄りによって利き手の右手。

ぶらんぶらんと手首を振ってみるも すごく痛い。




『そうだよ やつらがあたしに変なちょっかい
出して 頭に血が昇ってたから こけたんだよ！
運動神経が悪いからじゃない！決して！』



そう全てを彼らのせいにして 自分の運動神経をかばってあげた。





あー、そろそろ楽屋に戻ろう。
どんな態度で入ってやろうかなまったく！！



あれこれ考えたが 結局普通に入ることにした。
平凡ヒロインAちゃんと呼んでくれ。


ガチャ、「Aーーーーーー！！！！」



『うぐっ』





ドアを開けると同時に真司郎が飛びついてきた。

あぁびっくりした！！なにごとだよ！！


『ちょっ急に飛びついたらびっくりするじゃん！』



與「A〜〜〜ぅぅう〜」

すごい力で抱きしめてきて めちゃくちゃに
頬ずりしてくる。苦しい。




西「真司郎、変わって 次俺。」

真司郎がふてぶてしい顔で俺のAや。
なんて言いながらにっしーと交代した。



真司郎の時とは違って 優しく 壊れ物に触れるかの
ように優しく 抱きしめられた。



西「A………。」

そう耳元で囁かれ 耳のふちに唇を落とす。





『な、なに？？』


次は日高が何も言わずにっしーを私から引き剥がす。



あたしと同じ目線に合わせ 頬を両手で
優しく包み込む。まるで小さな子供と接するように、優しく大きな瞳で見つめてくる。



日 「ごめんね？ 泣いてたんでしょ…」



『別に泣いてはないから！』



與「うそ！だって鼻が赤くなってる。目も潤んでる。」

あたしの顔を グイッと自分の方に向かせ
顔を近づける。




眩しいっす。王子。



西「俺らのせいで 泣いたんでしょ？」

悲しそうな顔をするにっしー。





なるほどね。あたしが涙目になってるのを
さっきのいたずらで泣いたって思ってるんだ、この子達は。
ただ転けただけなんだけどね、えへへ。

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