E-girlsの片寄ちゃん。

撮影日と私。 ページ33

雑誌の撮影が終わり、その撮影で使った花束をスタッフさんにもらって帰ろうと思ってたら



『うわ…雨じゃん……最悪。』



小雨って感じやからまぁ我慢すれば傘なくても行けそうだけど。



『…傘出すん嫌やなぁ…』



ほら、花束持ってるし。
傘ささなきゃいけないから雨って嫌だよね…
あぁ、あと湿気とかも嫌いだけど、とにかく外に行く時の雨って嫌だなぁ。

って思ってたら目の前に知ってる人が。
ラッキー笑



『かーずまっ！』

壱馬「A？」

『んふふっ。いい傘持ってんじゃん。入れてー？』

壱馬「いや、いいけど、…偶然やな」



さすが壱馬。人気なだけあってすっごい優しい
ちゃっかり入れてもらえば道路側だった私をすっと歩道側にしてくれるし

なんか、王子様って感じするわー。



『ほんとちょうどよかったー』

壱馬「傘無いわけじゃないんやろ？」

『うん、持ってるよ』

壱馬「Aらしすぎてなんも言えへんわ笑」



私も壱馬も2人ともマスクとかつけてるし傘さしてるし、バレないはずだし、いいよね



A「ねぇ、一緒にご飯食べない？」

壱馬「…ナチュラルに言うよな、どっか行く？」

A「結構お腹空いてるんだよねー」

壱馬「じゃあガッツリ系？」

A「うん！」



そう言ってみれば食欲旺盛なのもAらしい、なんて笑ってる。



A「てか、さっきからめちゃくちゃ肩濡れてますよ？もはや壱馬の傘なのに壱馬入ってないし…」



そう。並んで私の横を歩いてるのに自分でさして1人入るくらいのテンションで傘をさしてるから壱馬の肩は濡れてる。



壱馬「ん？…あー、俺はいいんだよ」

『えぇ？笑…ねぇ意味わかんないよ？』



だって肩濡れてるし、……。え？



『ほーら！壱馬の傘じゃんって』

壱馬「なぁA？…相合傘で肩が濡れてる方は惚れてるらしいで」

『ん？…っと…え？』



最近、JrEXILEが怖いよー笑
なんで？？私は余裕を持って濡れてない、壱馬はもはや入ってないくらいのレベルで。




『壱馬？』

壱馬「A、いつになったら振り向いてくれる？」

『……えっと、……本気、なの？』

壱馬「めちゃくちゃ本気。」

『そっ、か……ありがと、う？』

壱馬「なんで疑問形やねん笑」



どっか店入ろうぜ、なんて傘を私に渡してくれて、自分は先に歩いていっちゃった。

……えぇ、



『ちょっとー！！待ってよ！』

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