・絡み合う恋と新たな芽生え ページ8
いつきはAが差し出した皿を受け取ると微笑んだ。
いつき「これはほんと美味しいから1口だけでも食べて」
A「え？笑」
いつき「はい」
既にスプーンを差し出されたため、Aはおずおずとそれを食べた。
A「んー！」
いつき「美味しい？」
A「うん！」
いつき「ほら、食べてよかったじゃん」
A「ありがと」
いつき「いえいえ」
そんな2人を微妙な面持ちで見つめていたメンバーも数人いた……。
2週目、土曜日
3週間の恋ステ
【14:00】
遅めの昼食を終えた7人は、今度はバスで移動していた。
席順
(なつき・A・そうた)
(レオ・のぞみ─いつき・カレン)
«ゆいP『また席順が嫌な感じだね笑』
静かな車内に反して、後ろの3人がコソコソと話し始めた。
なつき「そうた今のうちに聞きたいこととかある？」
そうた「え、え？なんですか？」
なつき「え、何そのビビり具合、笑」
2人のやりとりにくすくすと笑っているA。
A「てか、私たちが気になるんだけど、第一印象とか」
そうた「僕のですか？」
A「いる？第一印象で、この人いいなって人」
そうた「僕、…はい、います」
A「あ、いるんだ笑」
なつき「いや、いないわけないじゃん笑」
A「え、なんかそんな素振り見えなかったから」
そうた「え？笑」
そうたがゆっくり、呼吸をした。
そうた「緊張しますね、なんか笑」
A「なに？もう、え？」
そうた「いや、やめときますね！うん」
なつき「え、それさぁ、、え？A、？ってこと？」
そうた「何がですか？え、」
A「待って待って待って、え？どういうこと」
3人席が盛り上がってきたところでそうたが元気よく手を叩いた。
そうた「はい、もう、やめましょう！この話題は！」
A「変なとこで切るじゃん笑」
なつき「気になるとこで笑」
そうた「僕会話下手な人ですね」
なつき「下手でもないけど下手な自覚あった笑」
そうた「あの、それ以外でなんか聞きたいことあります？」
A「私が聞きたいこと？笑」
なつき「趣旨が変わってるけど笑」
そうた「ほりなつくんでもいいですよ」
A「質問していいってよ、なっちゃん」
なつき「いや、…ないなぁ」
A「ないんだ笑」
そうた「もっと興味持ってくださいよ笑」
A「ほんとだよね笑」
そして、3人の仲も深まってきたところでバスが目的地にたどり着いた。
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作者名：シェリー | 作成日時：2021年11月9日 0時
