・Concern side_Shiraishi. ページ3
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───数時間前。
「おつかれ」
処置を終えて、スタッフステーションに戻ると頬杖をついている緋山先生を見つけた。
何かを考え込むような顔で、聴診器を弄ってる。
「…あー、白石。…おつかれ」
「ん？…なんかあった？」
「んー」
正面に座っても、まだ聴診器を弄り続けてる。
「…何があったの？」
再びそう問いかけると、やっと緋山先生がこちらを向いた。
「……現場で、…患者が暴れてさ…」
「現場で？…今日？」
はぁ、と大きくため息をつくと緋山先生は頷いて、俯いたまま続けた。
気になる。……何があったのか。
「……処置しようとしてた倉橋の腕、掴んだから、倉橋の手が……ざっくり、ね」
「え、嘘。私気づかなかった」
慌てて立ち上がると緋山先生が首を振る。
待ってる場合じゃない、だってそれが本当なら……。
「それで、倉橋がパニック起こして、
……フラッシュバックだと思うんだよね。顔色がおかしかったから」
「……うそ、」
「……なんかあったんだと思うのよ」
緋山先生がそう言った。
……私、……気づかなかった。
「じゃあ、倉橋先生に直接聞いてみなきゃ」
立ち上がった私に、緋山先生が頷いたのが見えた。
「で、…倉橋先生は今どこ？」
「あー、藍沢が外来で縫合してる」
「そう。……じゃあ、医局に戻ってきた時でいいか」
「んー」
心配そうな緋山先生。
やっぱり私、……スタッフリーダー失格かも。
---✄------ｷﾘﾄﾘｾﾝ------✄---
めっちゃ余ってしまったので、ここで医局のフェローの席順でも紹介しようと思います。
|──倉橋──|──横峯──|
|──名取──|──灰谷──|
こんな感じです。
ドラマ(と映画)では名取先生の前は横峯先生だったんですが、何となーく、こうしてみました。
医学書や書類で山みたいになったデスクの隙間から顔が見れるやつ、よくないですか？笑
たまにふと顔を上げたら、ちょうどタイミングよく顔を上げた名取先生と目が合って、
「……おう、」
とか言ってるとこを想像してます。ふふふ。
ちなみに、倉橋A先生の後ろの席(シニアドクターたちの席)は藍沢先生です。
んー！名取先生と藍沢先生に挟まれるなんてっ……。。
以上、作者でした☆
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作者名：シェリー | 作成日時：2022年3月2日 0時
