稽古をしましょう ページ48
次の日、
「Aすわぁぁん!!昨日大丈夫だったァァァ?!俺達任務でいなくてごめんねェェ!!」
と、善逸さんに抱きしめられた。
ホッとする。
まだ私の側に、鬼殺隊があることが。
そのまま静かに抱きしめられていると、
−ゾクッ
急に背筋が凍るように冷たくなった。
と、同時に、
「痛っ、!!何この音ォォ、」
善逸が耳を押さえてAから離れた。
「我妻少年!!昨日は心配をかけたな!!もう大丈夫だ!!」
煉獄がAと善逸の間に入り、腕を組む。その表情は笑顔だ。
しかし五感組にはよく分かる。
((煉獄さん、また嫉妬してる、!!))
炭治郎は苦笑いし、善逸は半泣きだ。
「Aさん、その髪似合ってますね！」
話題を変えようと、炭治郎が、いわゆる姫カットになったAを褒めると、Aは複雑そうな、照れてるような、微妙な表情をした。
(？不安の匂いだ。)
「Aさん、昨日何があったんですか？」
真顔でAを見つめる炭治郎と視線が混じり合うと、Aは眉を下げた。
『炭治郎さん、匂い、は反則ですよ、。』
力なく笑いながら、Aは自らの髪を手持ち無沙汰に触った。
----
「そうですか、ご両親が、、。」
炭治郎自身は両親を慕い、死してなお会いたいと願う対象だったが、Aにとって実の親とは、一種の"呪い"のように感じられた。
しかし、
『とうに昔の私はおりません。闘いに身を置く中で、きちんと大事なものも理解しておりますので、大丈夫です。何より、』
Aはとても美しく笑うと、
『私には素敵な伴侶がおりますから！』
と告げた。
その瞬間、ぐるん！と後ろを向いた煉獄と、匂いと音で煉獄の心中を察した二人組。
「いいなァァァ！Aさんみたいな可愛い奥さんがいてさァァァ。しかも強くて優しいって、煉獄さん何?!俺に劣等感与えるためにいる存在?!」
と頭を抱えて地面にひれ伏す善逸と、
「なわけがないだろう？素敵な女の人には素敵な男の人がくるのは当然だ。俺たちも見習わないとな！」
と、全肯定の炭治郎。
『わ、私が素敵かは分かりませんが、そ、その杏寿郎さんは、す、素敵です、。』
消え入りそうなAの声は再び煉獄の心臓をわしづかみにし、いってもAが初恋の煉獄にはかなりの致命傷だった。
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Anna(プロフ) - REI様、コメントありがとうございます。自分としても、そこを気をつけたいと思っておりましたので、そう言っていただけてとても嬉しかったです。これからもぜひ物語を見守ってくださったら有り難いです！ (2021年11月19日 8時) (
レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - 言葉の使い方、文章がとても綺麗でどタイプです(*'ω'*)応援してますっ！ (2021年11月19日 4時) (レス) id: a2d58e6a6b (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - 柚葉様、はじめまして！コメントありがとうございます！同類ですね笑 更新楽しみにして下さっていて嬉しいです！しばしお待ちをー！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 初めまして。生きていてほしかった人でございます。一気に読ませていただいております。更新楽しみです(^.^) (2021年11月16日 15時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - milk様 素敵なコメントありがとうございます!嬉しいです!ワクワク展開にしていけるように精進いたします！ (2021年11月11日 10時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：anna | 作成日時：2021年11月7日 17時
