稽古と稽古2 ページ39
『月の呼吸壱の型、！』
「炎の呼吸壱の型、!!」
技が激しくぶつかり合い、
――ドォーン!!!!
空気を揺らす。
「・・・えっと、炭治郎、」
「なんだ善逸。」
豪風を浴びながら、2人は遠い目をしていた。
「どうしてこんな事になったんだっけ？」
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事は遡ること2時間前
『炭治郎さん、いい太刀筋ですね！』
「我妻少年！その速さは柱に匹敵するぞ！」
二人共褒め上手なので、大変ながらも炭治郎と善逸は、内心嬉しさを抱えながら、真剣に修行をしておりました。
しかし、事件は起こりました。
『休憩しましょう！』
「いや、まだだ！あと素振り1000回!!」
Aは、身体が資本故に呼吸を整えて休みながら、という指導方針。対する煉獄は、極限まで自らを酷使し、限界を超えていってこそ先が見えるという指導方針。
そう、"指導方針"でまさかのこの円満夫婦に対立が発生。
それをヒヤヒヤ見ていた炭治郎と善逸は、さすがに仲介に入りました。
「いや、俺達稽古つけてもらえるだけで嬉しいので、どちらでも、」
「そうですよぉぉ、お二人共ちょっと殺気を抑えてください、」
そんな二人を見たAと煉獄は、
『杏寿郎さん！二人に気を遣わせてはいけません！』
「いや、二人はまだ稽古がしたいのだ！それを君が止めるから、」
エンドレス。
「分かった。毎回の指揮は、その日先に一本を取ったものが取ることにしよう！」
腕を組み、胸をむんっと張って煉獄が言う。
『分かりました。その代わり、一本取ったら口出しは無用ですよ！』
Aも腕を組み、煉獄を下から睨むように対抗する。
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冒頭に戻り、
戦いは続く。
(Aさんと煉獄さんの闘いを見ることも修行だと最初は思ってたけど、でも、これじゃあただの喧嘩だ、それはよくない！)
戦い続ける夫婦を見てついに炭治郎が叫んだ。
「今日は煉獄さんが、明日はAさんが俺たちを指導するというのはどうですかっ!!!!!!」
――ピタ。
二人が動きを止め、炭治郎を見た。
そんな炭治郎の後ろに善逸は隠れるが、炭治郎は一歩も引かない。
『炭治郎さん、』
「竈門少年、」
優しくても柱だ。威圧感が半端ない二人に見つめられながら、炭治郎はタラリと一筋汗を流した。
「ど、どうでしょうか、。」
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Anna(プロフ) - REI様、コメントありがとうございます。自分としても、そこを気をつけたいと思っておりましたので、そう言っていただけてとても嬉しかったです。これからもぜひ物語を見守ってくださったら有り難いです！ (2021年11月19日 8時) (
レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - 言葉の使い方、文章がとても綺麗でどタイプです(*'ω'*)応援してますっ！ (2021年11月19日 4時) (レス) id: a2d58e6a6b (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - 柚葉様、はじめまして！コメントありがとうございます！同類ですね笑 更新楽しみにして下さっていて嬉しいです！しばしお待ちをー！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 初めまして。生きていてほしかった人でございます。一気に読ませていただいております。更新楽しみです(^.^) (2021年11月16日 15時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - milk様 素敵なコメントありがとうございます!嬉しいです!ワクワク展開にしていけるように精進いたします！ (2021年11月11日 10時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：anna | 作成日時：2021年11月7日 17時
