稽古と稽古1 ページ38
祝言の次の日、
「「煉獄さーん！Aさーん！」」
炭治郎と善逸が煉獄家に稽古に来た。
「よもや！早かったな！感心感心！昨日の祝言、ありがとう!!」
腕を組み、羽織のない状態で隊服を身に纏った煉獄が門前に出迎えた。
「いえ、こちらこそ素敵な祝言に呼んでいただいてありがとうございました。」
炭治郎が丁寧にお礼を伝え、
それを聞いた煉獄が微笑む。
「あ、れ？Aさんは？」
眉を下げてキョロキョロする善逸に、いつもと変わらない表情の煉獄から、何かしらの匂いを感じた炭治郎が顔を赤くした。
その炭治郎の音に善逸は何かを察し、
「あああああああああああ!!羨ましィィ!!!!」
と頭を抱えた。
煉獄は堂々と腕を組み直すと、
「うむ！彼女はまだ眠っている！故に俺一人でまずは稽古をつけてやろう！」
と言うと、笑いながら中庭に歩みを進めた。後について、まだ赤さの残る顔で炭治郎と善逸も煉獄家の敷地内に足を踏み入れた。
移動中、善逸は何かをぶつぶつ言っていたが、それを炭治郎がいなしながら、煉獄は笑い続けていた。
中庭に移動すると、縁側では髪を下ろしたままの姿で隊服に着替えたAが3人を待っていた。
「あれ？まだ眠ってたんじゃ、」
炭治郎が聞くと、
「はは、ごめんなさい、お約束していたのに出迎えが遅くなってしまって、。もう大丈夫ですから、稽古しましょう？」
と笑顔を向けた。
「A！無理はするな！君は昨夜、」
煉獄が発しようとした言葉を、
『わー!!やめてください杏寿郎さん！』
急いで遮るA。
「え、何？キツイ稽古の前に、更に精神的にグッとこなくちゃいけないの？毎回俺はこれに耐える感じなの？」
善逸が炭治郎にぼやいた。苦笑いする炭治郎。
『ごめんなさい善逸さん、お恥ずかしいところを、』
落ちこむAに、善逸は駆け寄るとAの両肩を掴んで
「へ、平気ですぅ！俺大丈夫ですからぁ！そんな顔しないでくだすわぁぃ！」
とデレデレになりながら告げた。
するとその善逸の肩を煉獄が笑顔で掴み、
「よもや、我妻少年は鍛錬が好きなのだな！」
と告げ、善逸の喉がヒュッとなった。
(煉獄さん、すごい嫉妬の匂いだ！Aさんを愛しているんだな！)
炭治郎は感心したようにその様子を見ていた。
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Anna(プロフ) - REI様、コメントありがとうございます。自分としても、そこを気をつけたいと思っておりましたので、そう言っていただけてとても嬉しかったです。これからもぜひ物語を見守ってくださったら有り難いです！ (2021年11月19日 8時) (
レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - 言葉の使い方、文章がとても綺麗でどタイプです(*'ω'*)応援してますっ！ (2021年11月19日 4時) (レス) id: a2d58e6a6b (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - 柚葉様、はじめまして！コメントありがとうございます！同類ですね笑 更新楽しみにして下さっていて嬉しいです！しばしお待ちをー！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 初めまして。生きていてほしかった人でございます。一気に読ませていただいております。更新楽しみです(^.^) (2021年11月16日 15時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - milk様 素敵なコメントありがとうございます!嬉しいです!ワクワク展開にしていけるように精進いたします！ (2021年11月11日 10時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：anna | 作成日時：2021年11月7日 17時
