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目は口ほどに2 ページ33

『っ、はぁぁぁぁ、苦しいっ』



散々笑ったあと顔を赤らめながらAが布団から顔を出した。そしてチラリと病室を見渡した瞬間、煉獄と目が合った。


『!!!!、煉獄さん、ごめんなさい、』



苦笑いしながら、出したばかりの顔を再び半分布団で隠すA。いくらなんでも笑いすぎた。そして、兄上との話を聞かせてしまった。



楽しい話ではなかったように思う。



いつもそうだ。
煉獄さんは、私の抱える逃げたいくらいの痛みから、逃げずにいてくれる。目をそらさないでいてくれる。



「うむ!大丈夫だ!君が笑顔でいるならば、俺はそれでよい!あっはっは!」



とても盛大な笑い声をあげながら、煉獄がAのベッドに座った。


Aは煉獄の横顔を見ながら、


『煉獄さん、それでも、これまで、散々お見苦しいところをお見せして、申し訳ございませんでした、』


ずっと謝りたかった。


Aは、改めて謝罪すると共に、目を伏せた。



すると煉獄は、姿勢良くベッドに座ったまま、ぐるりと視線をAに合わせ、


「なんの事だろうか!!」


と言い放った。





目を見開くA。






少し開いた窓から秋風が入り、煉獄の髪を揺らす。




(美しい人、)





Aが煉獄に対して思った瞬間、




「しかし、君と君の兄上との関係は妬けたな。」





秋風に乗せるような煉獄の声色に、Aの全身が金縛りにでもあったかのように動けなくなった。





『れん、なん、』



※煉獄さん、なんの事ですか。





煉獄さんの大きな左手が私に近づいてくる。


と、思ったときには右頬を撫でられていた。






っ、



『れ、』









「君は、一人の女性として、愛い。」







煉獄の、あまりに柔らかな表情に、Aはその動きを瞳に映すだけで精一杯だった。






その、刀を持つ生き方故の、彼のゴツゴツとした手の感触が、やけに熱く、頬に残る。










『に、にゃー?』


その甘いような、いたたまれないような空気に耐えられず、誤魔化しを試みてみるけれど、




−サラッ





さらに指で髪を撫でられ、私の身体は完全に硬直した。







「今更俺は不甲斐ないが、」












待って。私まだ、















「君を、好いている。きっと、誰よりも。」

大切の種類→←目は口ほどに



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Anna(プロフ) - milk様!おまたせして申し訳ないです、。やっと編集できました!ありがとうございます!続編もなかなかの亀更新ですが、何かあればまたコメントお待ちしております! (2022年1月17日 1時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
milk - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 日常的に変化することのここの部分 ○○←名前が笑顔になると、不死川は怪訝そうにそっぼを向いた。 これ正しくはそっぽを向いた。ではないんでしょうか? (2021年11月9日 0時) (レス) @page36 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - コメントありがとうございます!細やかに読んでいただけて嬉しい限りです!ここは、作者目線の客観的な文章にしたくて呼び捨てにしております!違和感ありますか??他は、夢主様と煉獄さんの主観目線です。基本呼び捨ての場面は客観的だと捉えてもらえたら嬉しいです! (2021年11月7日 8時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
milk - 続けてのコメントですみません(>_<) これさんが抜けてませんか? その前まではずっとさん付けでしたのに…。 (2021年11月7日 8時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
milk - おはようございます(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 胸に炎をのここの部分 ○○←は無意識に、煉獄にギュッと抱きついた。温もりを求めるように。 (2021年11月7日 8時) (レス) @page21 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:anna | 作成日時:2021年10月26日 20時

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