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胸に炎を3 ページ24

「うむ!そのような事を言わないでくれないか!恥ずかしさで死にそうだ!!」


煉獄は腕を組み、耳まで赤く染めながら、あくまで不死川には顔を向けられずに叫んだ。


「あ"ァ?!何言ってやがる!お前が聞いたんだろォ?!こちとら今から任務だァ、さっさと帰れェ!!」


もらい照れをした不死川は、日輪刀の位置を確認するかのように整えると、立ち上がった。それを見て煉獄はお茶を飲み干し、腕を組み直す。



「いや、すまなかった!!君の言うとおりだ!!押しかけて迷惑をかけたな!!しかし、そうか、俺はそのような腑抜けた顔をしていたか。」


"しょぼん"という言葉がしっくりくるような煉獄の様子に、不死川は後ろ目で煉獄を見ながらため息をつき、自らの手を首の裏に当て、空を見上げた。



秋特有の鱗雲がびっしりと並び、橙と藍色のコントラストが美しい夕暮れ。


冬に近づくにつれだんだんと夜が長くなり、戦いも長い時間行われるようになってきたところだった。



今日はどんな戦地が鬼殺隊を待つのか。



「いやァまァ、いいんじゃねェかァ。そういう奴がいるっつーことはよォ。生きてるうちは大事にしとけェ。」


そう言い残し、不死川は門に向かって歩き出した。


煉獄は立ち上がると、


「不死川、感謝する!そして、ご馳走になったな!!武運を祈るぞ!」


と、不死川の背中に声をかけた。




不死川は、



「あァ、じゃァなァ。」



と手をあげただけだった。





2人がいた縁側には、二人分の湯呑が静かに並んでいた。


---


風柱邸の門をくぐり、煉獄は全てを受け入れていた。


「うむ!!不死川に感謝だな!!」



向かうは蝶屋敷。




以前、長期任務を終え帰ってくるとAがいなかった。すぐに見つけられる状況だったからいいものを、もしあのまま――――――。




この胸の痛みの原因を、今ははっきりと自覚している。



俺は初めての恋情を抱いている。それも、自分が取り乱してしまう程の大きさのものらしい。




俺に抱えられるだろうか。
 




いや、やってみせよう。










秋風が恋情を灯した煉獄の頬をかすめ、
煉獄の胸が一度、大きく鳴った。

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Anna(プロフ) - milk様!おまたせして申し訳ないです、。やっと編集できました!ありがとうございます!続編もなかなかの亀更新ですが、何かあればまたコメントお待ちしております! (2022年1月17日 1時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
milk - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 日常的に変化することのここの部分 ○○←名前が笑顔になると、不死川は怪訝そうにそっぼを向いた。 これ正しくはそっぽを向いた。ではないんでしょうか? (2021年11月9日 0時) (レス) @page36 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
Anna(プロフ) - コメントありがとうございます!細やかに読んでいただけて嬉しい限りです!ここは、作者目線の客観的な文章にしたくて呼び捨てにしております!違和感ありますか??他は、夢主様と煉獄さんの主観目線です。基本呼び捨ての場面は客観的だと捉えてもらえたら嬉しいです! (2021年11月7日 8時) (レス) id: 6165e310c0 (このIDを非表示/違反報告)
milk - 続けてのコメントですみません(>_<) これさんが抜けてませんか? その前まではずっとさん付けでしたのに…。 (2021年11月7日 8時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
milk - おはようございます(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 胸に炎をのここの部分 ○○←は無意識に、煉獄にギュッと抱きついた。温もりを求めるように。 (2021年11月7日 8時) (レス) @page21 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:anna | 作成日時:2021年10月26日 20時

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