シンデレラの姉 (ページ13)

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13.諦めていた幸せページ13

〆．

「………んまあ、そういうことやから。Aが処刑なんか、俺が許さんわ。妃やぞ？」

サラッとしたプロポーズ。

私が諦めていた幸せ。

「妹さんがあの手紙見せてきた時、Aが大事に持っててくれたことと、『大毅より！』の部分だけは手放せへんかったんやってことわかって、めちゃくちゃ嬉しかったんやで？」

でも、と続ける。

「髪飾りはAのためやったのに、妹さんがつけてんねんもん。ちょっとショックやったわぁ」

「………ごめんなさい」

「ま、Aのこともーっと好きになる要因の一つでもあったし、ええけど」

「、」

涙を我慢することなんてできなかった。

私と彼が結ばれるのは、一筋縄ではいかないことなんてわかりきっていたのに。

〆．