File.006 ページ8
「……んで？
NOCだとバレ、撃たれ、死んだと思ったら縮んでた、と。
いや、その間に何があったんだよ」
正論過ぎるツッコミを入れた俺は、黒髪翠眼の美少女に変身(元々美女)した姉をジト目で腕を組み、壁に背を預けながら見上げる。
姉さんはそんな俺を見て、困った様に頬をかく
うーん、と眉を下げて笑いながら首を傾げた
「いや、そんな事言われましても……」
それを横目に見ながら俺は溜め息を吐く
ここは俺達の家の図書室的場所。
どこを見ても本、本、本。
そんな中姉さんは書斎のテーブルの椅子に座り、優雅にコーヒーを飲んでいた。
滅茶苦茶絵になってやがる。
ははは、と引きつった笑みを浮かべると「そういえば...」と、コーヒーカップを置いて頭の上に電球。
どうした？｣
再び見上げれば、やけにニヤニヤした姉さんの顔
……なぜか凄い嫌な予感がする…
そんな俺の予感は的中。
俺は次の言葉に真っ赤になった
「蘭ちゃんと同棲してるんだってねぇ……」
「ブッ」
むせる俺に追い討ちをかけるように悪魔は笑う
「それと……博士に訊いた話、お風呂もねぇ〜」
ニヤニヤ、口元を抑えながら笑う悪魔…いや、魔王。強い
林檎のように真っ赤になった俺の頬を、魔王はニヤニヤしながらその白くて細い指を滑らせる。
周りから見ればとても色っぽく見えるだろう。
たが実際は笑顔がとんでもなくゲスいため、全くそうは見えない。ていうか怖い
「新一ぃ〜、君ぃ、お姉ちゃまの知らない間にどぉんだけやっちゃったのぉ〜？
まぁ相当やっちゃっただろうねぇ、だって同棲し「あぁぁぁあ！！」｣
魔王の囁きに耐えられなくなった俺は叫ぶ
耳元で叫ばれたはずの魔王は未だ俺を見て笑っている
色んな意味で恥ずかしくなる俺。
全身が沸騰しそうだ
その訳も分からない恥ずかしさから逃れる為に、魔王を睨む
「ね、姉さんはこれからどうすんだよ｣
一時は何かをネタに揶揄おうと思ったが、第一ネタが無いし、勝てる気もしない。強い。
目の前のからかい上手の姉さんはそんな俺の気持ちを見越してか、クスクスと笑いながら俺の問いに応える
「私は...ま、ホテル暮らしかな。
どうやらここに誰か住んでるようだしね。
学校は君の彼女さんと同じ所」
「バッ、バーロー、蘭は彼女じゃねーし」
「あれれ〜？
私、一言も蘭ちゃんとは言ってないけどぉ〜？｣
もうこの人にはある意味口では勝てないだろう、この瞬間悟ったのだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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あかいも(プロフ) - めっちゃ好きです!!!更新待ってますうぅぅ (2020年12月14日 16時) (
レス) id: e21ea76269 (このIDを非表示/違反報告)
りま - 続きが気になる〜！更新楽しみに待ってます！ (2020年12月14日 0時) (レス) id: cd2a171307 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^ - ^ (2020年8月20日 21時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - にこいちさん» ありがとうございます！そう言って頂けると光栄です！！ちょっと不定期だけど...。 (2020年7月28日 15時) (レス) id: e37ae670ad (このIDを非表示/違反報告)
にこいち - 他の作品も見てます！いつも更新ありがとうございます！！ (2020年7月28日 15時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねりこ | 作者ホームページ：http://http://commu.nosv.org/p/rikokamide
作成日時：2020年5月8日 16時
