File.019 ページ21
「分かった。
────それで、」
「うん。萩原達にも私が死んだって言っておいてよ。
もちろん、ヒロにも……。
ちなみに言っておくけど、私が生きているって知っているのはトップの人間と、弟の新一、そして君だけだから。」
頼んだよ、そうやってベルモットに教わったウィンクをする。
するとゼロは三秒固まっていたが、「...あ、ああ。」と曖昧に返事をした。
「だが、アイツらはともかく、ヒロには伝えても良いんじゃあないか?
ヒロは信用できる。それに公安であり、仲間の中でも最も信頼できる奴だぞ。
心配している筈だ。」
確かにそうだ、そうなんだけど────
実を言うと、本当は私が生きている事は、ゼロにも言うつもりはサラサラ無かった。
上層部の人間にだけ伝えるつもりだった。
それは周りの人間をなるべく巻き込みたくなかったからっていう理由もあるし、上に言われていたから。
だけど、ゼロが探り屋バーボンとして、片っ端から情報をかき集めまくって、私に似た人物の目撃情報を集めて私の次の行動を推測して追い詰めたのだ。
怖い!
……まぁとにかく言うつもりはサラサラ無い。
それに死んでるって思って貰っていた方が都合が良いのだ。
「まぁ上からの指示。この先は黙秘するよ」
「...分かった。伝えとくよ。
だが、これ以上無理するなよ」
無理?
ゼロの忠告的な言葉に首を傾げる。
無理なんてしてない。
体調管理ちゃんとしている筈何だけど……。
「はぁ……まぁ了解した。
あまり無茶するなよ。もちろん、怪我でもしたら許さないからな。」
「ははっ、分かってますって。」
ゼロは大袈裟なくらいに過保護だ。
職業はいつ死ぬか分からない警察官。
その上世界的大犯罪組織に潜入していた……いや、多分上は私のこの状態を利用して組織へ送り込むだろう。
怪我とか、そんなの死ぬよりかは百倍マシだ。
────……というか、国の為に死ぬのが本望なのだが。
ひたすら夜の街を走り続ける車に再び沈黙が落ちた。
チラッと横を盗み見れば、整ったゼロの顔。
ベビーフェイスな筈のその顔は大人っぽくて、切なかった。
車が止まり、ドアを開ける。
外に足を出せば、平らな感覚と、僅かな寒さと寂しさ。
「今日はありがとうございました、"安室さん"。
快適なドライブでした。」
「それは光栄です、"A"さん。
それでは、おやすみなさい」
去り行く車は、静かに夜に溶け込んだ
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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あかいも(プロフ) - めっちゃ好きです!!!更新待ってますうぅぅ (2020年12月14日 16時) (レス) id: e21ea76269 (このIDを非表示/違反報告)
りま - 続きが気になる〜!更新楽しみに待ってます! (2020年12月14日 0時) (レス) id: cd2a171307 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^ - ^ (2020年8月20日 21時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - にこいちさん» ありがとうございます!そう言って頂けると光栄です!!ちょっと不定期だけど...。 (2020年7月28日 15時) (レス) id: e37ae670ad (このIDを非表示/違反報告)
にこいち - 他の作品も見てます!いつも更新ありがとうございます!! (2020年7月28日 15時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねりこ | 作者ホームページ:http://http://commu.nosv.org/p/rikokamide
作成日時:2020年5月8日 16時