暴太郎戦隊ドンブラザーズ

・雉野つよしside ページ15

タロウ「判子かサインをお願いします」

つよし「ご苦労様です」

タロウ「これで、お前と縁ができた。…その腕はどうした？」

つよし「肩脱臼しちゃって……えっ、えっちょっとやめてくださいっ！」

配達員さんが動かそうとするのを必死に止めると

タロウ「俺を信じろ。縁にも色々あるが俺との縁は超縁だ」

ボキッ！！

つよし「いっ！？」

タロウ「これでいい。治った筈だ」

つよし「えっ、本当だ！？痛くない」

腕をぶん回し、治っているのに驚いた

タロウ「俺が運ぶのは荷物だけじゃない。幸福も運ぶ」

つよし「凄っいな、あの人……ちょっと変わっているけど」


逆に僕はごくごく平凡な男だ

あの日までは……

桃色のサングラスを手にして
急に変身することになって

つよし「足長ッー！？」


あれ以来、ろくなことがない

階段から落ちて脱臼するし、自転車は盗まれるし

プレゼンでは上司から散々に言われてしまう


そうだ、僕は平凡だ……

でも、でも、僕には

みほ「お待たせ−っ！つよし君！」

つよし「お帰り」

結婚して３ヶ月僕にはみほちゃんがいる


トラックに轢かれそうになるところを変身して
助かった

みほ「えっ……何？何が起こったの？」

つよし「さぁ……？きっと神様が守ってくれたんだよ」

みほ「違うよ、愛の力」

そう言って、みほちゃんは僕に抱きついた


あぁ〜良いこともある

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