え……夢主って私じゃないの……？

18話 ページ21

次の瞬間

野薔薇が地面に出来た沼のような空間に引きずり込まれる


奏「……！」


奏「野薔薇！」


必死に野薔薇を助けようと手を掴もうとするが、それは惜しくも叶わない


虎杖「釘……崎？」


奏「……！」


そして、異変に気づいた伏黒は玉犬を確認する

しかし、玉犬はやられていた


いつの間に……！

私でさえも気づかなかった
こうなることは分かっていたのに……！


伏黒「虎杖！奏！一ノ瀬！」


伏黒「逃げるぞ！釘崎を探すのはそれからだ！！」


奏「い、いや！野薔薇は……どうなるの？！早く見つけないと……！」


そう言ってフラフラとした足取りで野薔薇を探しに行こうとする奏


A「奏！野薔薇はきっと大丈夫だから！」


私は奏の手を掴み、止める

と、その時


！！！


突如として現れたその存在……

特級……！

う、動けない……
やっぱり、特級の威圧感は凄まじい……

私はこれまで特級の呪霊には会ったことがなかった

これが……特級……！

と、虎杖が


虎杖「う」


虎杖「あ゛あぁぁ！！！」


特級へ攻撃を仕掛けるが、


奏「え……」


虎杖の手首から先は切り落とされていた


すぐに止血をする虎杖

奏は目の前の光景にただ呆然としている


虎杖は宿儺との入れ替わりを要求するが


宿儺「断る」


虎杖の左頬に現れた口が言う


虎杖「！！」


宿儺「オマエの中の俺が終わろうときり分けた魂はまだ18もある」


宿儺「とは言え、腹立たしいことにこの肉体的の支配者は俺ではない」


宿儺「代わりたいのなら、代わるがいい」


宿儺「だが、その時は呪霊よりさきにそこのガキを殺す」


宿儺「そして、次はそいつだ そいつは強そうだな、少しは楽しめるだろう」


A「……！」


宿儺「次は、あの女 アレは活きがいい、アイツも楽しめそうだ」


宿儺「そして、最後にそこの女だ」


奏「……ふざけないで！だったら、私だけを殺せばいいじゃん！他のみんなは関係ないでしょ？！」


宿儺「…………この俺に楯突くとはな 面白い女だ、気に入った」


やべぇよ、奏
宿儺に気に入られるし夢主補正えぐ

さすが夢主


宿儺「まぁ、それでも殺しはするがな」


虎杖「んなこと、俺がさせねぇよ」

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