え……夢主って私じゃないの……？

9話 ページ10

五条「君達がどこまでできるか知りたい」


五条「ま、実地試験みたいなもんだね」


やっぱりするんかい


五条「野薔薇、悠仁、A」


五条「3人で敷地内の呪いを祓ってきてくれ」


野薔薇「げ」


A「……」


成海さんはやらないのかな？

本当に成海さんの正体が気になる……


虎杖「あれでも、呪いは呪いでしか祓えないんだろ？」


虎杖「俺、呪術なんて使えねぇよ」


五条「君はもう半分呪いみたいなもんだから」


五条先生が虎杖を指さして言う


五条「でも、ま」


五条「呪力の制御は一朝一夕じゃいかないから、これを使いな」


虎杖「おぉ」


そう言って渡されたのは、見た目がすごい武器

虎杖のは包丁サイズのやつ
確か……名前が……


五条「呪具『屠坐魔』」


五条「呪力の籠った武器さ、これなら呪いにも効く」


屠坐魔って難しいんだよな、漢字が

すると


奏「あの……私は行かなくていいんでしょうか？」


あ、それ私も気になる


五条「奏は、まだダメだよ〜」


伏黒「俺たちとここにいろ、奏は釘崎と一ノ瀬とは違って経験もなければ、虎杖のように運動神経も超人でもないからな」


あ、そーゆー事か


伏黒「それに怪我されると……その、困るしな」


今の言葉……
夢主とかに言うキュンとするセリフじゃ？

え、待って
もしかして……


奏「心配してくれてありがと！伏黒くん！」ﾆｺｯ


笑顔を見せる成海さん

それに対し……


伏黒「…………///」


て、照れてる？！


奏「……？」


成海さん、なんで赤面してんの？みたいな顔してるし……

……あれ、なんか見たことあるような展開だな
…ちょい待てよ、これもしかして

その時、唐突に理解した

成海奏って子が………………本当の愛されヒロイン？
確かに辻褄は合う……

可愛くて、優しくて、人懐っこくて
スタイル抜群で巨乳、
そして、笑顔で人を惚れさせる……

あ、うん
やっぱり愛され夢主のあるある設定だ

じゃ、この子がこの世界での夢主ってこと？
だったら、私は？

え……夢主って私じゃないの……？





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分からない方がいたらいけないと思うので、補足です

A＝この作品での夢主
奏＝みんなから愛される夢主の立ち位置のヒロイン
って感じです

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