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異能力【夜明け前】 ページ12

黒服達は樋口を先頭とし武装探偵社と戦っていた。



その為ビル内はほぼ無人だった。



外から銃声が響き渡り戦場から遠く離れた此処でも良く聞こえる。



其れ(銃声)を聴きAの脚は先刻よりも早く動いていた。



『太宰さん、全て見渡せて、でも、距離があまり無いところは有りますか』



ビル内に黒服が居ないというのは何百人という黒服達が僅か5人が相手をしているという訳だ。




何十人なら相手をするのは簡単だ。




然しそんなにも居ると時間がかかる。



ざっと片付けようと思ったのだ。




太宰「……りょーかい」



その想いを読み取った太宰は昇降機(エレベーター)の釦を押した。




昇降機が止まったのは5階。




太宰「此方に大きな窓がある。其れを割れば良いかな?」




『ありがとうございます』




先刻まで居た部屋よりも地面との距離が縮まり、銃声が激しいのがよく分かる。




その音聞いてAはどんどん苛立っていった。




たかがA1人の為に、成人してない少女1人の為に、此処は戦場と化してるのだ。




太宰「たかが私、されど私だよ、Aちゃん。

私達はAちゃんを取り返しに、一緒に過ごす為に戦っているんだ。其れは武装探偵社だけじゃない。ポートマフィアもだ。


”私の為に争わないで”って叫ぶ勢いで闘いを止めなよ。」




太宰はAに微笑みそう云った。




最後には思いっきりの笑顔を見せていた。




Aはその言葉と笑顔を見て思わず吹き出した。




そして自信を持って、はい!と答えた。




花袋「まるで漫画だな!私の為に争わないで!って」



独歩「確り(しっかり)写真機で抑えてやるからな」



島崎「云い終わったらその時の気分、取材させてね」



徳田「君たち…本当に辞めなよ。でも楽しみにしてるね、A」




『えーーw辞めてよw』




思わずみんなで笑いながら大きな窓へ向かう。




そこからはみんな(仲間)が見える。




『ねェ、藤村。此処、一発硝子にヒビ入れてくれない?』




藤村「任せて」




藤村は矢をゆっくり引いた。




藤村「”動くと死にそびれちゃうよ?”」




手を離し飛んだ矢は硝子を突き破り黒服達に向かって飛んで行った。




『流石藤村、ありがとう。』




矢が窓を突き破り黒服達へ飛ぶとは思っていなかったAは思わずふっ、と笑い藤村へ感謝した。




そしてその穴の空いた場所へ手を添えた。




『異能力【夜明け前】』

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貴方の作品のファン - とっても面白かったです(≧▽≦)番外編とか見たいです!!文アルの世界にいってる話とか!最後にこんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございますm(_ _;)m (2020年9月27日 2時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
貴方の作品のファン - とっても面白かったです(≧▽≦)番外編とか見たいです!!文アルの世界にいってる話とか!最後にこんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございますm(_ _;)m (2020年9月27日 2時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
猫太郎 - 文アルも文ストも好きな私にとっては凄く面白い作品でした。感動しました。 (2020年6月16日 18時) (レス) id: 2a58c5cb9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅん(´・ω・`) | 作成日時:2019年4月23日 7時

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