検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:43,771 hit

憧れ ページ10

そう言われて連れてこられたのは探偵社近くにあるカフェ。



電車の乗り方が分からないのに先頭を歩いていくのだからどんな場所かと思えば、藤村が道案内をしていた((


でも、何故乱歩さんは私達を静かなカフェに連れてきたのか分からなかった。


席に着いたと思ったら乱歩さんが今日は奢ってあげるから好きなの食べな!と乱歩さんらしかぬ言葉を発した。



乱歩さんらしかぬって失礼か…((



そんな事を乱歩さんは云わないのにどうしたのかと、思いながら私は案外安値であった抹茶ラテを頼んだ。



藤村は、何も頼まなかった。


でも、何処からか取り出したメモ帳と鉛筆を手にしていた。


此処でも取材するのか?



乱歩「Aはさ」



乱歩さんは心愛(ココア)を一口啜り真剣な眼差しで私を見る。


その薄く開かれた眼から見える綺麗な花萌葱(はなもえぎ)色には私が映っている。



乱歩「何故”異能力”に憧れを抱いてるの?
その憧れは元々別次元に居たからこその憧れ?
それとも、僕達とAは別世界の人だからっていう自分との違いによる憧れ?」



『……え?』



いきなりの言葉に驚いた。





”憧れ”





確かに私は此のモノガタリに憧れを抱いてる。


でもその”憧れ”というモノはどの想いから来ているモノなのか、分からない。


別次元として、アニメに対して思う”憧れ”か。


それとも学校で無意識に別れる一軍二軍みたいな感じで思う”憧れ”か。


または、同じ異能力というモノを操る者としての”憧れ”か。


分からなくなりながら一口抹茶ラテを啜る。


少し苦めの抹茶特有の味が口に広がる。



『…………分からない。私には分からないです』



乱歩「うん、Aならそう云うと思ったよ。」



乱歩さんは私がその応えを出すと分かっていた。



分かって聞いたんだ。



多分、私が”憧れ”を抱いてると分からせる為。



…………でも、なんの為に?



何故乱歩さんは”憧れ”という単語を強調したのか。



あ、聞いたことある。






【憧れをいだいてはソレを越せない】






それだ。私は何かに憧れを抱いてる。



だから、ソレを自覚させる為の話なんだ。



乱歩「無理に憧れを棄てようなんて考えてるでしょ。そんなのカンタンには棄てられないんだから異能の特訓。頑張ってね、」



『……ッ!はいッ!』




私は少しすっきりした気持ちで抹茶ラテを一口また啜る。



今度は抹茶特有の苦さに甘い牛乳が口に広がった。

憧れから目標へ→←目覚め



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
197人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゅん(´・ω・`)(プロフ) - 鞠さん» いえ!此方こそすみません……合作してみたかったです…親からの制限がまだ厳しい中でなので…すみません。小説の書き方など私に出来ることがあれば言ってください!参考になるか分かりませんが私なりにアドバイス致します!沢山のコメント有難う御座います! (2018年10月19日 23時) (レス) id: 9562ea191d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ。全然大丈夫です。逆にすいませんでした…。 (2018年10月19日 22時) (レス) id: 82adc546e2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅん(´・ω・`)(プロフ) - 鞠さん» 参考になれないかもしれませんがこの様なもので大丈夫でしょうかね…? (2018年10月19日 20時) (レス) id: 9562ea191d (このIDを非表示/違反報告)
しゅん(´・ω・`)(プロフ) - 鞠さん» 私の場合色々な小説を読ませて貰ってます。それを参考にしながら思い付いたのをそのままメモ等に書き込んであとから小説みたいに書き換えてます。なのでかなり終わるまで時間がかかり小説が完結出来ないんですけどねw (2018年10月19日 20時) (レス) id: 9562ea191d (このIDを非表示/違反報告)
しゅん(´・ω・`)(プロフ) - 鞠さん» 合作!いいですね〜でもちょっと私的に連絡先とかは教えられないんですよ、すみません……小説の書き方なんて教えられる程文才無いんですけど…w (2018年10月19日 20時) (レス) id: 9562ea191d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゅん(´・ω・`) | 作成日時:2018年9月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。