異能力【夜明け前】肆

此ノ世界ノ情報 ページ17

田山花袋side



そうして俺達はこの世界にきた。



初めてこの世界に来て見た景色は帝國図書館(俺達が居た世界)とまた違う景色の図書館。



徳田｢…此処は図書館…？｣



独歩｢この図書館、帝國より本数とか少ないけど読んだり出来るスペースが広いな｣



徳田｢だね、こんなに調べたり出来るスペースが広いなら調べ放題だ。｣



田山｢よし、色々調べていこう！｣



俺達はまずこの世界を知る為に図書館で色々調べることにした。



そして、分かった事を纏めて行った。






･この世界には”異能力”を持った普通では無い人がいると云う噂(・)。

･この世界には武装探偵社、ポートマフィアが居て今居るこの図書館は武装探偵社やポートマフィアが活動している”ヨコハマ”だと云うこと。

･”島崎藤村”と云う名の歴代最高暗殺者が存在した事。

･この世界には俺達”文豪”と云う存在が無いこと。


大体はこんなもん。


”文豪”と云う存在がない事にはあの秋声も驚いていた。


でも独歩はオレらの事知らないのなら本名で活動出来るじゃん、と前向きに云うから秋声も納得した様に微笑んだ。



田山｢でも、これからどうする？｣



独歩｢どうするか…｣



徳田｢まず外の世界に行ってみない？｣




徳田が言うには、本だけじゃなくて外にも何か情報がないか見ようとの話。




田山｢其れも有りだな…どうせ、同じ名前の歴史人物はいないし名前を変えるなんて面倒臭い事しなくてすむしな！｣



独歩｢そうだな！｣



図書館から一歩、脚を踏み出す。



其の一歩は俺達にとってはかなり大きい一歩である。

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