異能力【夜明け前】肆

憧れから目標へ ページ11

あれから数週間。


”憧れ”が何の気持ちから来てるか分からず、ずっと考えていた。


その事を考えながら私は異能の特訓に励んできた。


初めは筋トレとか異能に合った闘い方とか動きながら研究していたけど、自分の異能に頼るのは厭だと思うようになってきた。


そう思ったのは特訓を始めてからかなり早かった頃で今では敦くんを連れてジムに行って体力作りや身体の柔軟性を鍛えたり、国木田さんや社長に武道を教わったりした。


矢張り二人共武道の遣い手であるから強い。


この頃やっと国木田さんに1本取れそうになってきた程だ。(まだ1本も取れてない)


この世界に来たことで自分の能力が格段に上がって、前世で観てた、創造してたモノが出来るのはとても嬉しい。


身体が辛い筋トレとかに慣れてきて筋肉痛の痛みとかが無くなってきて身体が軽く色々な動きが出来るようになってきてからは賢治くんや敦くん達を連れて大きなアスレチック等にも行くようになった。


前世でもかなりアスレチック好きだったんだけど此の世界に来てから、筋トレしてから、身体が軽く思うように動くから出来なかった物が出来るようになった。


筋トレや武道では使わない筋肉をアスレチックで使うから之また鍛えられる。


今では敦くん達に褒められる事も多くなった。


それが又、鍵になって頑張ろうって思えるんだ。



乱歩｢Aこの頃頑張ってるね｣



『いきなりどうしたんですかw』



乱歩｢A、筋トレとかやってるから体付きしっかりしてきたもん。細身の身体にしなやかな筋肉がついて前よりがっしりして来たよ｣



『本当ですか!?ありがとうございます！』



毎日やってると自分はかなり見慣れてる姿も他の人から見ると初めの頃よりかなり筋肉がついたそう。



嬉しい事だよな。



褒められるって認められてるって感じじゃん。



私は異能のレベルが上がったのと、筋肉がついてきて戦力になりそうになってきた、みたいな感じで携帯を買ってもらった。


今時のスマートフォンである。



此方(こっち)の世界にもスマホがあってよかった。ガラケーとか使えないからなぁ…


皆の連絡先も追加して、メモには自分の出来ないこと。したい事。出来るようになった事。


これからの目標を映し示していく。



『……あ』



私は最後に一言映し示す。



『よし…』


『国木田さーん！少し出掛けてきますー！』


国木田｢気をつけろよー｣


『はーい！』






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