異能力【夜明け前】参

芥川龍之介との出逢い ページ4

夜の街は昼間よりも人が少ない。


が、明るいのがヨコハマだ。


久しぶりに星空が観たいなぁ。



そう思いながら歩いていた。


すると、


ﾄﾞﾝｯ



何かとぶつかった。



咄嗟にすみませんｯ！と謝る。そして、顔を確認しようとすると目に映ったのは見た事のある黒い外套を身に纏った男の人。




目を見開く。




…逢ってしまった。




あの





”芥川龍之介”





に。



探偵社の社員になっていなかったら目をハートにしていた。



が、今は”武装探偵社”の社員なのだ。



此の人は恐るべき存在なのだ。



芥川｢…お主はｯ!?｣



芥川は目を見開きながらそう小さく呟く。



この世界に来て初めてお目にかかる筈なのに芥川はまるで私の存在を知っていたかのような反応をした。



…何故？



『…貴方は、何故、私を…知って居られるのですか…？』




頑張って演技をして聞いてみた。



私はあの森鴎外と逢ったとは云え、そこまで有名でもない。



なのに、あの芥川龍之介が私の事を知っているのだ。



知りたくなるのも不思議ではないだろう



芥川｢…お主は僕(やつがれ)が尊敬していた暗殺者の孫だ。お主の祖父…島崎藤村の人の殺り方はとてつもなく綺麗だった…｣



あの芥川が祖父(島崎藤村)を…尊敬!?!?



ﾄﾞｸﾝｯ



身体中の血が激しく流れる。



身体の中が熱くなっていく。



『…ｱ…うぅ…ｶﾞｯあ”あっ…』



芥川｢!?!?どうした!!!!?｣





そっからの記憶はない

芥川の尊敬する人物→←島崎藤村の実績

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す