55話 ページ39
結衣「……やっぱり女性には優しかった弟者」
葵「弟者君優しいね？…………兄者は大丈夫だったの？｣
弟「……んーそうかな……」
兄「んまぁな……葵以外にキスとかする分けねぇだろ(笑｣
葵「んなっ!？!？(兄者のふわとした笑いに殺られた………)｣
兄「？葵？｣
おつ「兄者も弟者君も優し過ぎるとそれが女性には毒にもなるよ？｣
葵「おついちさんいつの間に………｣
結衣「……おついちさん追いかけられた？」
おつ「まぁ追いかけられたよ………疲れた｣
弟「……んーでも優しくしないとじゃん……」
結衣「……ダメだ優しさに殺される」
兄「………俺達弱いもんを傷つけられない｣
葵「この兄弟優し過ぎだ………死ぬよ………｣
おつ「はぁ……おついちさんが言いたいのは、優し過ぎるとそのせいで大事な物が奪われるかもしれないよ？………今郵便受けに入ってたんだけど………読むよ？｣
『兄者様、弟者様へ
今すぐに葵、結衣と言う女からお助けいたします。私の兄者様、弟者様を奪うなんて許さない。私の私の私の私の私の。
今夜、お二人をお助けに……その女どもを殺しに行きます。 綾音』
おつ「分かったでしょ？………俺はさっき直接言われたよ……｣
葵「は……………？｣
結衣「……は…………？私たち………殺…されるの……？」
弟「………マジかよ…どうする兄者」
兄「どうするも何も………守るしかねぇだろ…｣
葵「あれ？勇也!？勇也!!!勇也が居ない！｣
兄「はぁ!？………優菜ちゃんも居ねぇぞ!!!｣
結衣「綾音という女が優奈と勇也くんを連れ去ったなら許さねぇ(ガチギレ」
弟「優奈…勇也……助けに行くしかない」
葵「…………(低音)女………許さねぇ…ざけんじゃねぇよ……ちょっと行ってくるわ………｣
兄「ちょっと待て!!!｣
おつ「葵ちゃん待って……罠かもしれない……｣
葵「罠だろうがなんだろうが知らねぇよ………勇也と優菜ちゃん助けねぇといけねぇだろうが！……私が死ぬだけならそれでいい………結衣待ってろ………連れてくっから………いいな？(人を殺しそうなくらいの威圧)｣
おつ「……………本当に葵ちゃん……？｣
兄「葵！｣
葵「うるせぇ……黙ってろよ……｣
ｶﾞﾁｬﾝ
ﾊﾞﾀﾝ
おつ「葵ちゃん………怖い……｣
結衣「私も行ってくる…あの女は絶対許さない……………」
弟「ちょっと待──」
結衣「何？ついてこなくていい……(冷え切った目付き」
弟「………………追いかけるよ兄者、おついちさん」
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