5.思い出の感想 ページ7
タソ「.......ということがあったのだ。」
アル「そんなことがあったのですね」
普段のAからはとても想像できないような話に、他の十傑は信じられない様子だった。
改「にしても、あの時のAは本当に怖かった。」
ポセ「ちなみに俺の一番怖いのはあれ以来ずっと、怒ったAだぜ。」
ハデ「俺もだ。あの殺気だけで敵を殺せるんじゃないのか?」
皆が納得するようにハデスの言葉にうなずく。
レオ「城に帰ってから知ったんだけど、あの殺気で、睡魔は飛び起きたし、ウシミツ様は全身に鳥肌が立ったらしいよ。」
アジ「マジかよ。あのウシミツ様まで?!」
魔王の父であるウシミツは、とてつもなく恐ろしい。並大抵の魔物では、話すことはおろか、その場にいることすらできないだろう。
そのウシミツでさえ、鳥肌が立ったのだ。
サン「それにしても、Aさんの意外な一面を知りましたね。」
改「あぁ、たぶんAが怒りで我を忘れたら、この世の終わりが来ると思う。」
アル「絶対に怒らせたくない方ナンバーワンですわね...」
ハデ「まったくだ。」
皆が魔王たちの語る思い出についていろいろと話していると..
アジ「そういや逆に、Aが笑ったとこってお前ら見たことあるか?俺は一回も見たことないんだけどよ。」
ポセ「!」
レオ「Aちゃんが笑ったところか.....私は無いなぁ。」
タソ「吾輩もだ。」
他「同じく。」
全員が首を横に振り、見たことがないと答えた。
改「大好物を食べているときに、幸せそうな雰囲気というか、オーラというか、そんな感じのが出ているような気がするときはあったが...」
その時も、表情は一切変わっていなかった。
皆、色々とAを笑わす案を出していたが、どれもダメそうで
ハデ「...まぁ、一生笑わない奴なんてこの世にいないからな。Aもそのうち笑うようになるだろう。」
と、ハデスが話に区切りをつけた。
タソ「うむ。そうだな。Aだってきっといつか笑ってくれるはずなのだ。さて、もうかなり時間が過ぎてしまったのだ。皆、そろそろ自分の部屋に帰るのだ。」
ハデスの意見に賛成した魔王が、十傑集に帰るように呼び掛けた。会議の終わりの時間から、かなり過ぎてしまっていることに気づき、それぞれ自分の部屋に帰り、ハデスは通信を切った。
-その頃のA-
『クシュン!...噂されてる...』
しばらくくしゃみが止まらなくなっていた。
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ヒガンバナ(プロフ) - kさん» いえいえ〜そんなに言ってもらえるなんて嬉しいです。応援ありがとうございます!頑張ります(。-`ω-)/キラッ (2022年6月17日 23時) (レス) id: 85412e3f02 (このIDを非表示/違反報告)
k - 反応集じゃなくて、!○○しないと出られない部屋でした!ごめんなさい!! (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - コメントの長さ限界まで行っちゃって最後タメ口になりましたすみません! (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - あの、更新楽しみにしてますって言うコメント2回もしちゃってごめんなさい🙇♀続きが楽しみ過ぎて、つい急かしちゃいました(>_<)あと、お話完結おめでとうございます!!この小説に出会えてとっても嬉しかったです。魔王城でおやすみの反応集も楽しみに待つね。 (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - kさん» kさんほんっっっっとにごめんなさい!更新楽しみにしてくれてありがとうございます!頑張ります! (2022年5月29日 10時) (レス) id: 6e9ea7f9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒガンバナ | 作成日時:2020年11月29日 16時