2.会議室にて ページ4
とある日の会議室
タソ「えーでは、これにて本日の会議を終了する。」
最近、会議時間が長くなっていた。原因は二つ。
一つは、方向音痴すぎる勇者。
もう一つは、この城の人質である姫だ。
この二人のせいで会議が長引いている。しかも、姫は時々会議室に来て、直接会議の邪魔をしている。
そんなわけで、今日も長い会議を終えたAは、一言、
『姫と約束がある。』
と言って、すぐに出て行った。
だが、魔王を含めたほかの十傑集は疲れたのか、会議室に残っていた。
しばらく会議室に静かな時間が続くと、アルラウネが
アル「そういえば...Aさんって怒ったことがあるのでしょうか?普段から口数も少なく、表情も変わりませんが...」
と、アルラウネが疑問を口に出す。
ポセ「たしか、一回だけあったよな。Aが怒ったこと。」
レオ「あぁ、まだ魔王様達もみんな小さかったころ、一度だけあったね。」
タソ「そういえばあったのだな。いやぁ、あの時はすごかったのだ。」
改「ええ、今でもはっきりと思い出せますよ。あの時のAは。」
と、幼少期(転生後)から一緒にいる3人と1匹が、少し苦笑いをしながら話した。
アジ「そんなにやばかったのか?」
かえんどくりゅう(本名アジ・ダハーカ)が聞く。
改「やばい、なんてものではない!当時、まだ普通の犬だった俺でさえ、恐怖で腰が抜けたくらいだぞ!」
改が勢いよく立ち上がりながら否定する。よほど恐ろしかったようだ。
サン「よかったらその時のお話、聞かせていただけませんか?なんだか面白そうですし。もちろん、この後予定があるなら結構ですが。」
サンドドラゴンはその時の話に興味を持ったようで、少しワクワクしているようだった。
タソ「そうだな。特に予定もないし、ちょっと昔話をするのだ。」
レオ「ハデスも呼びましょうか?」
ポセ「あんとき兄貴もいたもんな。」
改「あぁそうだな。」
魔王以外も特に予定はないらしく、そのとき一緒にいたハデスも、テレビ電話(?)で話に参加することになった。
ハデ「ん?あぁあの時か。そういえば、Aが怒ったのはあの時だけだったな。」
ポセ「Aが怒ったの、あれが最初で最後なんじゃねぇか?」
改「かもしれないな。」
こうして、魔王たちによる昔話が始まった。
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ヒガンバナ(プロフ) - kさん» いえいえ〜そんなに言ってもらえるなんて嬉しいです。応援ありがとうございます!頑張ります(。-`ω-)/キラッ (2022年6月17日 23時) (レス) id: 85412e3f02 (このIDを非表示/違反報告)
k - 反応集じゃなくて、!○○しないと出られない部屋でした!ごめんなさい!! (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - コメントの長さ限界まで行っちゃって最後タメ口になりましたすみません! (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
k - あの、更新楽しみにしてますって言うコメント2回もしちゃってごめんなさい🙇♀続きが楽しみ過ぎて、つい急かしちゃいました(>_<)あと、お話完結おめでとうございます!!この小説に出会えてとっても嬉しかったです。魔王城でおやすみの反応集も楽しみに待つね。 (2022年6月5日 23時) (レス) @page30 id: 5df542d064 (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - kさん» kさんほんっっっっとにごめんなさい!更新楽しみにしてくれてありがとうございます!頑張ります! (2022年5月29日 10時) (レス) id: 6e9ea7f9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒガンバナ | 作成日時:2020年11月29日 16時