魔王城の女神様

26.ずっと前から ページ28

「『あ、えっと！！


ずっと前から好きでした！！！』」




『………』

ﾎﾟｾ「………」


「『………えっ？』」



ﾎﾟｾ「え、あ、ん？？？え、Aってタソガレのことが好きなんじゃ……？」


『へ？え、いや、違う、というか、ポセはハーピィが好きなんじゃなかったの…？？』


ここで二人はやっと、やっっっっっと、気がついた。

お互い勘違いしていることに！！



自分のことを好きだと言っている、とわかるとなんだか照れ臭くなってもじもじし出す二人。


先に口を開いたのはポセイドンだった。

ﾎﾟｾ「あー、えっと、な、なら、そのー


お、俺と付き合ってくれません…か？」



『あっ、え、あ、は、はい……？』

『えと、あの、ふ、ふつ、ふつつつつか者ですが…あ、あれ？ふつつつか、ふ、ふつ…？と、とにかく、こんな私で良ければ、よろしく、お願い、します。』

緊張と動揺でかみっかみになりながらお辞儀をするA。
ちなみに正しくは【ふつつか】である。


ﾎﾟｾ「ぶはっA、噛みすぎだろ。でも、俺も、よろしく。」


『うん、ありがとう。』

そう言って顔をあげたAの顔は、どこまでも晴れやかで、美しかった。

そして何より、まるでこの世で一番の幸せ者だと言うように、眩しく笑っていた。







───そして二人は仲良く、幸せに、末永く暮らしましたとさ。


めでたし めでたし

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