魔王城の女神様

13.誤解の始まりパート2 ページ15

ポセイドン視点(ハーピィとの会話後)


マジかよ……まさか俺がAのこと好きだってことバレてたなんて………

てか、城内のほぼ全員に知られてるとかおかしいだろ！

そんなに分かりやすかったか？バレないように結構頑張ってたんだけどなぁ。


ん？Aと…タソガレ？なにしてんだ？(物陰に隠れる)

！？Aがタソガレに渡してんのって、チョコケーキ？！

なんか言ってるけど、よく聞こえねぇな…

ﾀｿ「……ポセ…ドンに…渡……のか？」

あっギリギリ聞こえる！たぶん「ポセイドンにも渡すのか？」って聞いてんだろうな。

『………………』

うぅAの声小さくて聞こえねぇ！

…あれ？でも首を横に振ってるってことは、俺にはチョコケーキ渡さねぇってこと…か。


……あぁ何を俺は期待してんだよ。Aがバレンタインチョコくれるかも、なんて夢見て。

アイツはタソガレのことが好きだったんだなぁ。昔から一緒にいたのに、全然気づかなかった。


タソガレは優しくて、何事にも一生懸命で、いい奴だ。
そりゃAだって好きになるよな。

ちょっと、どころか、すげー悔しいけど、しょうがねぇ。

俺は、「友達」として、Aのことを応援しよう。

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