FILE.27 虚偽少女 ページ36
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「シェリー…これが私のコードネームよ。どう…?驚いた?工藤新一君?」
僕は今、屋根の上から二人を見ている。…バレてないよね?
「おい、博士!?おい!?」
「無駄よ。何度かけても話し中…受話器が外れたまま、彼は取ることができないのよ…もうこの世には、いないんだもの…」
周りを気にしている間に、話が進んでいる。
っていうか志保ちゃん、嘘は良くないよ?
今は哀ちゃんだけども。
工藤君は阿笠さんの家に走って行き、志保はその後を歩いて行く。
ちなみに阿笠さんとは、一緒に発明をする仲だ。
***コナンside***
「あのガキ、ハメやがったな…」
博士の家につくと、博士は普通にいた。
パソコン通信で電話回線がふさがっていただけみたいだ。
「それよりなんなんだよ、あの灰原って子?」
「あれ?彼女に聞いておらんのか?黒ずくめの男の仲間で、君と同じ薬を飲んで小さくなったって」
「え?」
なんだと!?
博士が名前の由来を言ってくるが、そんなことを聞きたいんじゃない。
「なんで黒ずくめの女が博士の家に…!!」
「拾ってくれたのよ…」
オレの叫びに重ねてくる。
話を聞くと、オレが幼児化した可能性があると仮説をたてられたが、『死亡確認』と書き替えたという。
「まあ…データを書き替えたのが、組織を裏切った私だとわかれば、再び疑い始めるかもしれないけど…」
「う、裏切っただと!?」
そうよ…と理由を言うが、
「最も大きな原因は私の姉…」
「姉…?」
「殺されたのよ…組織の仲間の手にかかってね」
そして今までの経緯を話す彼女。
「私と同じ状況に陥ったあなたなら、きっと私を理解してくれると思ったから…」
「ふ、ふざけんな!!!人間を殺す毒を作ってた奴を、どう理解しろってんだ!?」
オレは怒鳴り声をあげた。
博士の制止を聞かず、続ける。
「おまえが作った毒薬のせいで、いったい何人の人間が…」
「仕方ないじゃない…毒なんて作ってるつもり、なかったもの…」
「あんだと!?」
「まあまあ」
オレはキレていたが、博士に止められ、薬のことを聞く。
しかし残念ながら薬のことは何一つ残ってないという。
「どうする?厄介者の私をここから追い出す?高校生探偵の…工藤新一君?」
そう聞いてくる彼女に、おまえがバレればオレもバレるのも時間の問題と言い、イヤでも小学生をしてもらう。
ヘタにうろつかれたら迷惑だしな。
ラッキーキャラ
黒田兵衛
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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月18日 5時