ハイスペックお兄ちゃん（改）【名探偵コナン】

特別FILE.1 宮野 玲 ページ4

永い間眠っていた僕は、世界中を旅していた。
文明の進化に驚きつつ、襲ってくる奴を千切っては投げ、千切っては投げた。
時には人間社会に紛れて働き、襲ってくる奴を千切っては投げ、千切っては投げた。
またある時は、襲ってくる奴を千切っては投げ千切っては投げ千切っては……
『……ちょっとは学習しろよ！？』
まぁ、そんなこんなで大量惨殺(僕は悪くない)をしていたら当然、裏の奴らに目をつけられた。警察？そいつらにバレるほど、僕は甘くないよ。
数十年くらい逃げまわり、ようやく日本に着いた。
そこでも組織からの勧誘があったが、断らせて頂いた。
数年間放浪していたら、勧誘してきた組織の科学者らしい人にあった。
僕は暇なので、組織から隠れて彼女と一緒にいることにした。
彼女の名前は宮野エレーナ。彼女には夫がいて、それをからかったりもした。
数年後、二人の間に子供ができた。彼女は子供に組織の研究を継がせてしまうことを悲しんでいたが、頑張って育てていた。
宮野明美。それが二人の子供の名前。
数年間一緒にいたからか、お兄ちゃん呼びをされた時は笑った。僕も明美と呼ぶことにした。
さらに数年が経ち、二人の間に再び子供ができた。
宮野志保。明美の妹だ。
明美は妹ができて喜んでいたが、二人は暗かった。
明美と志保を寝かせて、二人にどうしたのか訊いた。
……話を聞くと、「自分たちはもうすぐ死んでしまうので、あの子たちのことを頼みたい」ということだった。
僕はしばらく考えて、『君たちと一緒にいて楽しかった。あとは任せなよ』と志保の頭を撫でながら言った。
二人はありがとうと泣いて言ってきたが、僕は二人にもう少し生きてて欲しい。
数日後、彼女がカセットテープを渡してきた。どうやら志保へのメッセージらしい。
さらにその数日後、二人は死んだ……。

＊＊＊＊＊＊＊

僕はあのあと、宮野玲として二人と過ごし、アンジェロとして、明美と志保を守る為、組織に入った。

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ラッキーキャラ

黒田兵衛

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