ハイスペックお兄ちゃん（改）【名探偵コナン】

劇場版【時計じかけの摩天楼】 ページ27

＊＊＊コナンside＊＊＊

黒川邸を含む四軒の放火、環状線の橋に仕掛けられた爆弾。
オレはこの一連の騒動の犯人は、森谷教授だと突き止めた。
推理で追い詰め、逮捕まで至ったが、森谷教授が余裕ある表情で言う。
「クックック…これですべて解決したと思ったら大間違いだ。私が抹殺したかった建物はもう一つあるんだ…」
なに！？まだあるのか…… ！？まさか！
「まさか米花シティビル！？」
オレはギャラリーに飾ってあるパネル写真を見て叫んだ。
「もしかして、完全な左右対称じゃないのか！？」
「バブルの崩壊で建築予算がなくなるという、バカバカしい理由のためにね！」
オレの声に被せてくる教授。
もしそれが本当なら、あと一分しかない。
「蘭…」
確か蘭が行っていたはずだ。
蘭が危ない！！そう思い、蘭に電話をする。
『はい、毛利ですけど…』
「蘭姉ちゃん、今すぐそこを出て！！」
脈絡もなく言った言葉に、蘭は戸惑う。
やばい！十時になる！！
「どうしたの？コナン君」
もうダメか、そう思ったが、特に爆発音は聞こえない。
「蘭姉ちゃん、大丈夫なの！？」
「え、うん。大丈夫だけど…」
どういうことだ？もしかしてハッタリだったのか？
そう思って教授の方を見るが、教授は「バカな…」と呟いている。
とにかく蘭を逃がそうと思い、話そうとすると、携帯をおっちゃんに取られる。
「蘭無事か！？とにかくそこは危険だ！帰ってこい！！」
いまいち状況が掴めていないだろう蘭に、おっちゃんが帰るよう言う。

＊＊＊＊＊＊＊

そのあと警察が調べるも、特に爆弾は見つからず、教授のハッタリだということになった。
……しかしあの時の教授の顔、おそらく本当に仕掛けていたのだろう。
じゃあ、誰かが解体したのか？わからない。
また真実は闇の中に消えていった。

後日、オレの家に行くと、セーターが置いてあった。
今は変声機越しでしかお礼は言えないが、いつか元の姿に戻ったら……。
その為にもオレは、黒ずくめの男たちの情報を集めるため、眠りの小五郎が有名になるよう、今日も事件を解決するのであった。

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ラッキーキャラ

黒田兵衛

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